〔突風〕長野県松本市・安曇野市でダウンバースト(JEF0)、屋根瓦のめくれなどの被害(8/6発生)

6日17:00頃、長野県松本市新村から安曇野市三郷温にかけて突風が発生し、住家の屋根瓦のめくれや農業用ハウスの変形などの被害が確認されました。
7日および8日、長野地方気象台が現地調査を行い、被害や痕跡が面的に分布していたことなどから、この突風をダウンバーストの可能性が高いと判断しました。この突風の強さは風速約35m/sと推定され、日本版改良藤田スケールではJEF0に該当します。
なお、長野県北部には6日17:10に竜巻注意情報が発表されましたが、松本市や安曇野市のある長野県中部には発表されませんでした。

◆突風に関する用語解説
・ダウンバースト:積雲や積乱雲の底から急激に吹き降ろす突風のことを示す。
・日本版改良藤田スケール:竜巻やダウンバーストなどの突風の強さを、建物などの被害状況から簡便に推定する風速の尺度。従来の藤田スケールに代わり、日本の建築物等の被害状況から推定する「日本版改良藤田スケール」が2016年4月から導入され、JEF0からJEF5までの6段階で表される。JEF0は風速25~38m/s(3秒平均)で、飛散物による窓ガラスの損壊、物置や自動販売機の移動・横転、園芸施設のビニルなどの剥離、樹木の枝折れといった被害がみられる。

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