幻想的「巨大はんざき」練り歩く 真庭・湯原温泉街で祭りにぎやか

©株式会社山陽新聞社

祭りを盛り上げるはんざきねぶた

 巨大なはんざき(オオサンショウウオ)伝説にちなんだ「はんざき祭り」が8日、真庭市の湯原温泉街一帯で開かれた。はんざきをモチーフにしたねぶたと山車が夜の温泉街を練り歩き、入浴客らを妖しく幻想的な雰囲気へといざなった。

 全長10メートルのねぶたが日没前、市湯原振興局(同市豊栄)を出発。太鼓や獅子舞の先導で湯原ダム近くの露天風呂「砂湯」手前の河川敷まで約1キロをにぎやかに進んだ。

 河川敷では浴衣に花がさ姿の女性たちが「ずどほん、ぼっこう、ぼっこいな」の掛け声で「はんざき囃子(ばやし)」の優雅な踊りを披露。ねぶたと全長5.5メートルの山車2台が合流し、1200発の花火とともに祭りを盛り上げた。

 岡山市北区の男性(66)は「目の前で上がる花火に圧倒される」、孫の女の子(6)は「本物のはんざきは少し怖いけど、ねぶたはとってもきれい」と話した。

 温泉街一帯は国特別天然記念物オオサンショウウオの生息地。戦国時代、巨大なはんざきを退治した若者の一家が死に絶えたため、たたりを恐れた村人がはんざき大明神を建て、鎮めたと伝わる。