NHK BSプレミアムで8月10日放送の「君は天才！」（午後10：00）は、俳優の渡辺謙が俳優人生で初めてコメディードラマに挑戦する特番。とある広告代理店に勤める営業部長を主人公に、コント、パロディー、音楽シーンなど何でもありの非現実とリアルが入り交じった人間喜劇が繰り広げられる。
コメディー初挑戦の渡辺は「今までNHKの中で素晴らしい作品をやらせていただき、これまでそれなりに自信を持ってNHKの玄関をくぐってきたつもりですが、今回ほど自信なく居心地の悪い作品で皆さんの前に立つのが心苦しい」と苦笑いも、「自分としてもNHKとしても、これまで描かれなかったことにトライして、これほどNHKのコンプライアンスと戦った作品はないのではないかと思う」と自信をのぞかせた。
渡辺自身、企画段階から参加しているそうで「脚本など細々とお話をさせてもらいながら、どこまで今僕らが面白がっていることを皆さんに面白がってもらえるのか、ある意味リトマス試験紙にもなっているドラマです。大きなテーマもないので、皆さんには大人の上質なエンタメとして楽しんでもらえたら」と期待を込めた。
近年のNHKの番組制作の姿勢については「バラエティー番組でも情報番組でも、ムーブメントを作れるような番組が生まれたり、ふり幅が大きくなっているような気がする。今回の番組も今のNHKでしかできないという思いもあった。20年前では考えられないくらいフレキシブルだし、冒険するような姿勢になってきている」と評価した。
