地震後初のお盆を前に厚真・吉野地区に献花台を設置

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 昨年9月の胆振東部地震で大きな被害を受けた厚真町で8日、最も犠牲者が多かった吉野地区に献花台が設置された。地震後初めてのお盆を迎えるのを前に同町が設置したもので、遺族や町民らが訪れて花をささげていた。

 同町では昨年の地震による土砂崩れなどで住宅約650棟が全半壊し、37人が犠牲となった。町ではお盆を前に19人が犠牲となった吉野地区の土砂崩れ現場の近くに献花台を設けた。

 この日は、朝から遺族らが花を手向けていた。午前中に同町の近藤泰行副町長、胆振総合振興局の花岡祐志局長と縄田健志副局長が訪れ、犠牲者に手を合わせた。

 同地区で家族を亡くした女性(61)は「兄にはゆっくり休んでくださいと伝えました。地震から1年を迎えるが、気持ちに変わりはありません。実家がなくなってつらいです」と話し、自身が暮らした地域の変わり果てた姿を見つめていた。

 近藤副町長は「間もなく1年となる。復旧工事はスムーズに進んでいるが、町民の生活再建には長い年月を要するだろう。国、道など関係機関と協力しながら生活再建に全力を尽くしていきたい」と報道陣に答えた。

 献花台は18日まで設置され、地震から1年となる9月6日に再び設置されることになっている。(佐藤重伸 )

【写真=献花台を訪れて頭を下げる(左から)花岡局長、近藤副町長、縄田副局長】