ロ代表コーチ「つり目」ポーズもおとがめなしか

女子バレー韓国戦、「我々は日本人」の意?

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太田清

47NEWS編集長

太田清

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共同通信社入社後、広島支局、大阪社会部、外信部、経済部、ベオグラード支局、モスクワ支局、ローマ支局などを経て2016年より現職。イトマン事件、阪神大震災、コソボ紛争、ユーゴ空爆、モスクワ劇場占拠、アフガン紛争、ギリシャ財政危機、東日本大震災などを取材。

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リオデジャネイロ五輪・バレー女子1次リーグで日本と対戦したロシア代表の選手(共同)=2016年8月12日

 2020年の東京五輪出場を賭けてロシア西部カリーニングラードで5日に行われた女子バレーボール世界予選で、ロシア代表が韓国に3―2のセットカウントで勝利、東京への切符を手にした。試合後、歓喜したイタリア人のセルジオ・ブサート・コーチが両目をつり上げるポーズを見せ、その写真がメディアに流れると「人種差別だ」との批判が殺到、ブサート氏が謝罪に追い込まれる騒ぎとなった。ロシアのスポーツニュースサイト、スポルト24などが9日までに伝えた。

 ロシア代表は第1、2セットを奪われながら、続く3セットをとり逆転勝利となっただけに、コーチの喜びも分かるが、「つり目ポーズ」はアジア人への差別とみなされ、国際サッカー連盟(FIFA)などが禁止している。 

 韓国側は「このような行為が繰り返されないよう」求めるとして、国際バレーボール連盟とロシア・バレーボール連盟に対し抗議するとともに、何らかの措置を取るよう要求。 

 これに対し、ロシア連盟のヤレメンコ事務局長は「公式に謝罪したい。だが、ブサート・コーチはだれの感情も傷つける気はなく、喜びと感情の高まりから行ったものと説明している。何らかの処罰に言及したくない」として、現時点で出場停止などの処分を行わない考えを示した。 

 ブサート・コーチのつり目ポーズ写真をアップしたバレーボールニュースサイトのツイッターのページ

https://twitter.com/WofVOLLEY/status/1159090117002309634

 また、ブサート・コーチと親交があり、「つり目」写真を撮影したスポーツ写真記者のウラジーミル・ピェスニャ氏もフェイスブックに「つり目ポーズは選手と私に対して向けられたもので、彼は『(東京に行けることが決まったことから)我々は日本人だ』と言いたかったのだ。彼は何度も日本、韓国を訪問しているが、いつも敬意を持って両国民に接している」と書き込み、同コーチを擁護した。 

 ブサート・コーチ自身も「韓国のファンや代表チームに謝罪したい。私は誰も侮辱する意図はなく、ロシア代表の五輪出場を祝いたかっただけだ。リオデジャネイロ五輪出場が決まった際も、私はサンバを踊った」と語っている。 (共同通信=太田清)