オリ、就活&野球観戦の「バファローズ大学」開設 「20代の若年層の方々にもファンに」

オリックスが「バファローズ大学」特設サイトを開設【画像:パーソル パ・リーグTV】

17日に行われるイベントは球場内でさまざまな授業やプログラムを実施

 オリックスは6日、「バファローズ大学プロ野球学部supported by社長メシ」の特設サイトを開設した。京セラドームで17日に行われる当イベントは、「食事会で社長とつながる新しい就職・転職活動のカタチ」を提供する人材サービス「社長メシ」がスポンサーとなり、開催される。

「~NO 単位,NO LIFE.~」と称し、球場内でさまざまな授業やプログラムを実施。入場時に配布される「大学案内」を片手に、誰でも参加できる。卒業(退場)時には、10単位取得につき1回卒業記念品抽選に参加でき、卒業記念品が授与されるなど、年齢問わず楽しめる内容になっている。

 また、「バファローズ大学就職支援課」では学生向けの企業・業界研究セミナーを実施。25歳以下の現役大学生・大学院生・短大生・専門学校生を対象に、オリックス・バファローズのスポンサー企業が中心となって、セミナーが実施される。

就活×プロ野球観戦という異色の掛け合わせ 業界初の挑戦へのきっかけとは

 当イベントを担当した、オリックス野球クラブ事業推進部ファンクラブグループの阿部優輝氏に、「バファローズ大学」開催のきっかけを聞いた。

「現在のファンクラブには、ジュニア会員の方が多いのですが、中学生、高校生になってくると、学校などで忙しくなり、離れてしまうんです。ただ、大学生や社会人になると、時間に余裕が生まれて、ファンクラブに戻ってくる方がいらっしゃるので、弊社としても戻ってくる方をより増やしたいというのがきっかけの一つです。また、今のファンクラブ会員は、40代、50代の方々がメイン層となっているので、20代の若年層の方々にもファンになっていただきたく、学生向けのイベントが発足しました。さまざまな動員企画を考えましたが、最初はうまくいかず、企画倒れが続きましたね。そのタイミングで、『社長メシ』様がスポンサーに決まり、就活に特化した内容にしようと話が決まりました」

 若年層をより多くファンに取り込みたい球団と、学生に向け就活サービスを提供している「社長メシ」の思惑が一致。大学生活と就活を掛け合わせるなかで様々なアイデアが生まれ、イベントの方向性が定まって行った。中でも一番力を入れたのは企業・業界研究セミナーだという。

「企業さんに出展してもらうにあたり、学生の方に多く来場していただかなければならないので、野球を無料で見て、同時に就活もできる企画を考えました。ただ、それだけだとおもしろくないので、単位を集めて卒業するなど、遊び心を交えながら、将来のことも学生の皆さんに考えていただけるような内容になっています」

 より多くの学生に足を運んでもらうため、25歳以下の現役大学生・大学院生・短大生・専門学校生、最大1000名を内野自由席へ無料招待。土曜日で集客が見込めるなか、この人数を招待するのは、イベントに対する熱意が伝わってくる。

 また、「バファローズ大学」というイベント名は球団で運営をしているスポーツビジネス体験プログラム「BUFFALOES SPORTS BUSINESS COLLEGE(略称:B.S.B.C)」の学生スタッフが考案するなど大学生のアイデアも取り入れた。

 他には、データスタジアム株式会社協力の元、「大学案内」に野球通の方でも楽しめるような本格的なデータを掲載。イベント限定グルメの「学食」にも力を入れるなど、細部までこだわったコンテンツが充実している。

 業界初の試みである「就活×プロ野球観戦」を行う「バファローズ大学」。9月20日には、「バファローズ大学 学園祭」の開催も決定しており、こちらも興味深い内容となりそうだ。興味を持った学生は、ぜひ球場へ足を運んでみて欲しい。(「パ・リーグ インサイト」東海林諒平)

(記事提供:パ・リーグ インサイト)

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