世界バドミントンを制する者が東京五輪を制する! 桃田賢斗「逃げ出さず挑戦」

8月19日から25日までの日程で、スイス・バーゼルで開催される「世界バドミントン選手権大会2019」の出場選手24人が、テレビ朝日前の六本木ヒルズアリーナに顔をそろえた。今年5月に行われた男女混合国別対抗戦「スディルマンカップ2019」では準優勝を飾った、バドミントン日本選抜“BIRD JAPAN”。そして、昨年の「世界バドミントン2018」では金メダル2個、銀メダル2個、銅メダル2個という史上最多のメダルを獲得し、史上最強との呼び声も高い日本代表メンバーが意気込みを語った。

昨年の「世界バドミントン」の男子シングルスで日本人男子初の金メダルを獲得したエース・桃田賢斗選手は、現在の世界ランキングも1位をキープ。全英オープン優勝、ジャパンオープン連覇など、すでに五つのトーナメントを制覇している。今大会への意気込みを「挑戦」と表現した桃田選手は、「試合には苦しい場面もあると思うので、そういうところから逃げ出さないように挑戦していきたいと思います」と決して油断しない攻めの姿勢を示した。

昨年、繰り上げ初出場から一気に女王の座に駆け上がった女子ダブルスの新星・永原和可那選手と松本麻佑選手のナガマツペア。「エンドレスアタック」と書かれたフリップを掲げ、「打ち続ける、というのが今回の目標です」と宣言。身長170cmの永原選手と、177cmの松本選手というツインタワーから打ち下ろされる強烈で粘りのあるアタックで、再び世界を狙う。さらに、女子ダブルスは、福島由紀選手&廣田彩花選手のフクヒロペア、髙橋礼華選手&松友美佐紀選手のタカマツペア、米元小春選手&田中志穂選手のヨネタナペアと、実力伯仲の強豪ペアたちがひしめく層の厚さの中で、しのぎを削ることとなる。

男子ダブルスの園田啓悟選手&嘉村健士選手のソノカムペアは「2人で1本!」を掲げ、「協力し合いながら1本ずつ確実に戦っていこう」「泥臭くてもいいので1本1本を相手のコートに返して頑張っていきたいと思います」と静かに闘志をみなぎらせた。一昨年は銅メダル、昨年は銀メダルと一歩ずつ着実に上げてきており、今年は待望の金メダルへの期待がかかる。

また、混合ダブルスでは世界ランク3位の渡辺勇大選手&東野有紗選手ペアが挙げたのは「笑顔」。「周りからはあまり笑顔がないと言われるんですけど、私は2人楽しくプレーしているのでそこを見てください」と東野選手が言うと、渡辺選手も「時折見せる東野先輩の笑顔に癒やされてリラックスして、次のラリーにしっかり向かえているので、笑顔って大事だなと思います」とすかさずフォロー。息のあった様子を見せた。

自身2度目の世界ランキング1位に立つなど、現在絶好調の女子シングルス・山口茜選手は「楽」と書き、「とにかく楽しくやりたいです」と自然体で臨む姿勢をのぞかせた。そして昨年の世界バドミントン女子シングルスを制した奥原希望選手は、「いろいろ試していることに迷ってしまうことがあるので、世界選手権は思いっきり自分らしく迷わずに突き進めたら」と述べ、「思いっきり」という言葉を大きく掲げた。

世界バドミントン2019は、テレビ朝日、BS朝日、CSテレ朝チャンネル2で、8月19日の1回戦から、8月25日の決勝までを連日放送する。

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