菅官房長官、小泉氏の初入閣に前向き 「今後の活躍期待」

菅官房長官(左)と小泉進次郎氏

 「今後の活躍を期待している」。菅義偉官房長官(衆院2区)は9日の会見でこう述べ、9月に予定する内閣改造で小泉進次郎氏(11区)の初入閣に前向きな姿勢を示した。政権幹部が組閣に絡んで事前に発言するのは異例。

 菅氏は10日発売の月刊誌「文芸春秋」で小泉氏と対談し、小泉氏の閣僚起用について「私はいいと思う」と言及。司会からの「ポスト安倍」候補の有資格者かどうかの問いに対しては、「私はそう思う。早すぎるということはない。本人がやる気であれば別に構わない」と答えた。小泉氏は明確な意思表示を避けた。

 会見で記事に関して問われた菅氏は「人事は総理の専権事項」とした上で、「小泉氏は(党の)農林水産部会長として農政改革をとりまとめ、現在は厚生労働部会長として社会保障に関する諸問題を担当し、経験を積んでいる」と評価。「ポスト安倍」候補かとの質問には、「総裁任期は残り2年ある。目の前の政策課題に政府、与党を挙げて取り組んでいくことが大事だ」と述べるにとどめた。

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