東京上陸「うんこミュージアム」、横浜から何が進化したのか

「ナイスうんこ〜!」「ありがとうんこ〜!」――。まるで好プレーをしたスポーツ選手へのかけ声のように、気軽に「うんこ」と言い合えるアミューズメント施設「うんこミュージアム TOKYO 」。

来場者数が4ヵ月で20万人を突破した「うんこミュージアム YOKOHAMA」に続く第2弾となる施設です。横浜駅前「アソビル」の施設とはどう違うのか、内覧会で確かめてきました。


SNS映えする「うんこ」に囲まれる体験

8月9日にオープンした、うんこミュージアム TOKYOがあるのは、お台場の「ダイバーシティ東京 プラザ」。「東京テレポート駅ゲート」から2階に上がってすぐ、「バナナ・リパブリック」の隣のスペースです。敷地面積は663平方メートルと、横浜と比べて約51平方メートル広くなっています。

チケット料金(当日)は、横浜より100円高い料金設定で、大人(中学生以上)1,800円、小人(小学生)1,000円、小学生未満は無料。前売りは両店とも同料金です(いずれも税込み)。

今回のコンセプトは「MAXうんこカワイイ」。うんこがカワイイという、新しい価値を提案しているといいます。

施設内は4エリアで構成。火山のように噴出する「ウンコ・ボルケーノ」のある「大広場」、SNS映えする写真が撮れる「ウンスタジェニックエリア」、世界のうんこグッズを学べる「ウンテリジェンスエリア」、レトロなクソゲーを遊べる「ウンタラティブエリア」に分かれています。

東京にしかない「うんこ」コンテンツ

東京のウンスタジェニックエリアにしかないのが、コンビニ風のフォトエリア「うんコンビニ UNKO MART」。うんこグッズを手にとって写真撮影できるだけでなく、帽子やカチューシャ、フェイスシールなど一部商品は購入して、その場で着用可能となっています。

また、チケットがなくてもグッズが購入できる体験型の物販コーナー「うんこファクトリー」を新設。「ミュージアム内のさまざまなうんこや、うんこグッズを日夜作っている工場」という設定で、物販コーナーの空間自体をコンテンツに仕上げています。

さらに、横浜の「クソゲーコーナー」が、東京では「クソゲーセンター」に進化。うんこが走るレーシングゲーム「UNKO RACE」、うんこにぶつからないようにバンジージャンプする「UNKO DIVING」といった新作ゲームや、落ちてくるうんこを両手で受け止める「うんこ白刃取り」という高難度のゲームも登場しました。

世界進出を目論む「うんこミュージアム」

面白法人「カヤック」とともに同施設の運営を手掛ける、アカツキライブエンターテインメント うんこミュージアム総合プロデューサーの小林将さんは、うんこミュージアムが人気の理由をこう分析します。

「うんこは全人類が共通して体験するコンテンツ。普段は『うんこ』と大きな声で言えないですが、ここではすべて解放されて何でもオッケー。日常から離れた空間を楽しんでいただいています」

メインターゲットは女子高生や女子大生などの若い女性で、横浜の会場を訪れる来場者の8〜9割は女性です。一方で、「うんこは小さいお子さんに喜んでいただけるので、結果的にファミリーにもお越しいただいています」(同)。

東京の会期は未定ですが、目標とする来場者数は6ヵ月で35万人。ダイバーシティ東京はインバウンドの利用客も多いことから、展示には英語と中国語の案内も併記。中国語を話せるスタッフも入れています。

横浜で第1弾がオープンして以降、国内外の自治体やデベロッパーから50件以上の問い合わせがあったという、うんこミュージアム。今後は1年以内に国内の主要都市に展開予定で、海外進出についても「アジアを皮切りに、世界中に展開していきたい」と、小林プロデューサーは息んでいました。

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