人材獲得で産官学連携

胆振18機関・団体が懇話会

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 産業界の人手不足に対応するため、胆振管内の自治体や大学などの計18機関・団体は「いぶり人財懇話会」を設立した。9日、室蘭市海岸町のむろらん広域センタービルで初会議を開催。産官学が連携し、さまざまな業界で活躍できる人材の獲得に向け情報把握などで協力することを確認した。

 胆振管内では少子化や若者の管外流出が続き、産業界は採用難に直面。そこで官民組織の「懇話会」を立ち上げ、人手不足の解決に取り組む。また、産業界と大学、専門学校、高校、行政機関が連携し、産業人材の確保施策推進のほか、各団体が保有する情報を共有する。

 第1回会議では13団体の関係者22人が出席。情報提供で、室蘭公共職業安定所が製造業を中心に正社員募集が活発化している現状を踏まえ「建設業、医療福祉分野で人手不足が顕在化している」と指摘した。

 室蘭商工会議所が業界のイメージアップなどに向けた中学生対象の「ものづくり匠教室」実施や、室蘭で働く若者を応援する事業、「キャリア教育センター」(仮称)の設立準備を進めていることを説明した。

 室蘭高等技術専門学院は技専の修了生を対象とした「懇談会」を立ち上げ情報交換を行う場を設けるほか、企業向けのアンケートを実施。「地元で求められる学院を目指す」と伝えた。

 意見交換で学校側からは卒業生の離職防止に向けたキャリア教育を充実させていることが報告された。企業関係者からは外国人労働者の受け入れ時の技術伝承に課題があるとした。

 胆振総合振興局の花岡祐志局長は「今後も連携協力態勢を構築し集中的に取り組みを進める。今後も意見交換の中から次につながる取り組みの芽を見つけていきたい」と話した。

 8~9月に登別、伊達、苫小牧の3市で会議を開催する。
(粟田純樹)