生物の多様性読み解く 国立科学博物館巡回展、佐賀に 、佐賀に

ダーウィンが驚いた鳥も展示

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ダーウィンが進化論の着想を得た鳥「ダーウィンフィンチ」の模型

 国立科学博物館(東京・上野)の巡回展「みんなでまなぶ みんなでまもる 生物多様性」が、佐賀市の県立美術館で開かれている。ダーウィンが進化論を考えるヒントになった鳥「ダーウィンフィンチ」を軸に進化と多様性を読み解く。28日まで。

 ダーウィンフィンチは、ダーウィンがガラパゴス諸島で採集した鳥で、くちばちの形状が大きく異なる15種に分かれる。昆虫食、花蜜食、種子食、雑食があり、それぞれの食性に合った形状をしている。

 この発見を、ダーウィンは『ビーグル号航海記』で「もしただ一種の祖先がこれだけの多様性を持つに至ったとすれば、種の不変性は揺らぐかもしれない」と記しており、後年、進化論を発表した。

 会場には、くちばしの形と食性の関係性を解説し、精巧に再現した模型「バードカービング」のそれぞれのダーウィンフィンチを展示している。

 また、アホウドリは羽毛の採取を目的に数百万羽が乱獲され、1949年には絶滅したと思われていた。51年に鳥島(東京都)の燕崎で10羽ほどが見つかり、現在は2千羽を越えるまで回復している。国の特別天然記念物に指定されており、会場には唐津市の唐津東高が保管している貴重な剥製を展示する。

 このほか、同じ哺乳類でも卵で生まれるカモノハシや、体の表面が毛ではなく硬いうろこで覆われている哺乳類コミミセンザンコウの剥製などもある。

 佐賀県立博物館・美術館の塚本紗代さんは「生物多様性を分かりやすく理解できる展示になっている。夏休みの自由研究に活用してもらいたい」と話す。13、19、26日は休館。観覧無料。

同じ種でも色合いが大きく異なる「カナブン」の標本
国の天然記念物アホウドリの剥製(唐津東高校所蔵)
卵で生まれるほ乳類「カモノハシ」の剥製(唐津東高校所蔵)
硬いうろこで覆われたほ乳類「コミミセンザンコウ」