【ラグビーワールドカップ2019 応援連載『SCRUM』#10】ラグビーワールドカップ2019ドリームサポーター・伊藤華英

【ラグビーワールドカップ2019 応援連載『SCRUM』#10】ラグビーワールドカップ2019ドリームサポーター・伊藤華英

ワールドカップに向けラグビーの魅力を伝える連載。今回は、女性から見たラグビーの魅力をうかがいました。

2号連続で登場! 今回も教えてくれたのは ラグビーワールドカップ2019ドリームサポーター・伊藤華英さん。

Q:ラグビー場って女性が行っても楽しめますか?

── ラグビー場でよく観戦されるという伊藤さん。競技場は男性が多いイメージなのですが、実際どうでしょうか。

「確かにおじさん世代の方は多いですね。後ろの方の席で監督のように『あのプレーはどうだ』などとずっと言っている方もいっぱいいて、『監督何人いるんだろう』といつも思うんですけど(笑)、やっぱり若い人や女性にも気楽に見てほしいです。ラグビーは企業スポーツという形を取っているので、野球やサッカーとはまた違う盛り上がり方なのですが、一般の人ももちろん応援できますので」

── なぜ女性が少ないと?

「なぜでしょう…キャーキャー言えるところがあんまりないからかもしれません。私も最初に観戦した時に、流れが止まる場面が頻繁にあって。タックルの特性上、仕方ないのですが、『ん?』ってなる部分が多いので最初は盛り上がりにくいかも。でも、ラグビーならではのボール運びには感動すること間違いなしです!」

── 今は野球にも“野球女子”がたくさんいますし、ラグビーも女性ファンが増えるといいですね。

「野球を見に行くと、すごく詳しい監督みたいな女性もいますもんね。ラグビーにもそんな女性監督が増えてほしいです(笑)。前回のワールドカップの五郎丸(歩)さんのような選手がまた出てくると、より盛り上がりますよね。でもラグビー選手って、女性にキャーキャー言われても動じないというか、シャイだからなのか、対応が普通なんですよ(笑)。いい男に見られたいというより、プレーで魅せたいみたいな感じですね」

── シャイというのは外見とのギャップで魅力的ですね。

「はい。でもやっぱりカッコイイですよ。ラグビーってスポーツの中でも特にハードでけがも多く、本当に命を懸けてぶつかりにいくので、試合に行く前に家族に『ありがとう』などさまざまなメッセージを伝えているという話を聞いて、相当な覚悟をしているんだなと感動しました」

── まさに戦いに行くんですね。

「命を懸けて戦う姿、諦めずに前に進んでいく姿は、子どもでも大人でも感じるものがあると思いますし、そういった人生を映し出すようなメッセージがラグビーの価値につながっていくのではと思います。熱くなることを恥ずかしいと思う人もいると思いますが、情熱を持って何かを頑張ることの素晴らしさを、このワールドカップでぜひ体感してほしいです」

<1ランクUP>
伊藤華英のラグビー講座

ラグビー場に持って行くと便利なアイテムは?
座りっぱなしなのでクッションや座布団があると楽だと思います。ラグビーは基本的に冬のスポーツなので寒さ対策ですが、ワールドカップは9月から始まるので暑さ対策も必要かも。あとは、応援したい!という情熱だけで大丈夫!(笑)。ちなみに私がラグビー観戦で好きなのは、ほぼ時間通りに終わること。延長することがないので、予定を組みやすいですよ!

【プロフィール】


伊藤華英 Hanae Ito
1985年1月18日、埼玉生まれ。やぎ座。競泳選手として北京オリンピックとロンドンオリンピックに出場。2012年に現役引退後はラグビー好きが高じてスポーツ競技で大きな功績のある者がラグビーワールドカップのPRに従事する「ラグビーワールドカップ2019ドリームサポーター」としても活動中。

【Information】


「ラグビーワールドカップ2019日本大会」
公式チケットサイトで発売中
https://www.rugbyworldcup.com/

「ラグビーワールドカップ2019日本大会」は、9月20日~11月2日まで開かれ、世界各国の20チームが優勝を争う。日本代表は開幕当日に行われるロシアとの初戦を皮切りに、10月5日のサモア戦、10月13日のスコットランド戦などに出場。

取材・文/四戸咲子 撮影/尾崎篤志

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