Rソックスが2018年MVP・ベッツのトレード放出を検討か

2018年のア・リーグMVP、ムーキー・ベッツがレッドソックスのユニフォームを着てプレイするのは、今季が最後になるのだろうか。複数のライバル球団の関係者がMLB公式サイトのジョン・ポール・モロシに伝えたところによると、その可能性は少しずつ高まっているという。レッドソックスは、ベッツのトレード放出に向けて、他球団からのオファーに耳を傾けるつもりであるようだ。

ベッツは、今季が終了するとフリーエージェントまであと1年となる。MLBネットワークのジョエル・シャーマンが報じたところによると、ベッツは2017年シーズン終了後に8年2億ドルという超大型の契約延長オファーを拒否しており、フリーエージェント市場に出て自身の価値を試す可能性が高いと見られている。

データサイト「FanGraphs」によると、2015年以降にベッツが記録しているWAR32.9は、メジャー全体でマイク・トラウト(エンゼルス)に次ぐ2位の数字。ベッツが残してきた成績や現在26歳という年齢を考えると、ブライス・ハーパー(フィリーズ・13年3億3000万ドル)やマニー・マチャド(パドレス・10年3億ドル)を上回る超大型契約が成立しても決して不思議ではない。参考までに、トラウトはエンゼルスと10年3億6000万ドルで契約を延長しており、今季から2030年まで、12年4億2650万ドルという破格の契約を手にしている。

レッドソックスは、メジャー屈指のオールラウンダーであるベッツをドラフトでの補償指名権以外の対価なしに失うことを恐れており、ベッツがフリーエージェントとなる前にトレードで放出することを検討しているという。ただし、今季も打率.281、20本塁打、61打点、12盗塁、OPS.880をマークし、オールラウンダーぶりを遺憾なく発揮しているベッツを獲得するには莫大な対価は必要であると見られており、トレードを成立させるのは簡単なことではないだろう。

今季終了後、球界を揺るがすような大型トレードは成立するのか。レッドソックスの決断に注目が集まりそうだ。

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