西日本中心に総雨量が多くなるおそれ

大型の台風10号は、13日にかけて日本の南を北西に進み、その後は進路を北寄りに変えて、15日(木)頃には西日本に接近し、上陸するおそれがあります。

小笠原諸島では13日にかけて大しけの状態が続くでしょう。高波に厳重に警戒し、大雨による土砂災害などにご注意ください。また、西日本と東日本の太平洋側や南西諸島では、すでに波が高くなっており、12日夜からはうねりを伴った大しけとなる見込みです。この波による水難事故が相次いで起きていますので、海のレジャーはなるべく控えていただきたいと思います。

一方、西・東日本では12日は晴れている所が多いですが、太平洋側には台風周辺の湿った空気が流れ込み、既に地形の影響を受けやすい九州~紀伊半島の南東側を中心に雨の降りやすい状態となっています。紀伊半島から西の地域では、15~16日頃にかけて総雨量が多くなる見込みですので、大雨による災害に今のうちから注意が必要です。

気象予報士・佐藤 温子

画像について:14日(水)21時までの48時間降水量

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