広島や沖縄から平和を考えよう 川崎で13日、催し

 第2次世界大戦の悲惨さを忘れることなく、平和の尊さを次世代に伝える催しが8月13日、川崎市中原区のエポックなかはらで開かれる。「平和を願い記憶しよう八月十五日」実行委員会の主催。

 第1部では、雑誌編集者で自らの祖父や母親が広島市や広島県呉市で被災した植松青児さんが登壇。アニメ映画「この世界の片隅に」を手がかりに、軍需産業の盛んだった広島や呉を被害だけではなく加害の側面からも語り直す。

 第2部は、「沖縄の問題に目を向けて~辺野古基地建設の現状と非暴力抵抗運動~」をテーマに元高校教師西浦昭英さんが講演する。西浦さんは教職員の平和研修の一つとして「沖縄平和の旅」を主宰。現在は沖縄県名護市に移り住んで辺野古基地建設への非暴力抵抗運動に参加している。

 催しは10年以上続いており、2年前までは戦争体験者による朗読劇も開かれていたが、体験者が亡くなったことを受け、内容を一部変更したという。

 参加費500円。午後2時開始。問い合わせは、伊藤明彦さん電話045(985)1689。

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