【ソッカー(男子)】前期最終節を勝利で締めて首位で勝負の後期へ 第11節 Vs東学大

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長い関東大学サッカーリーグ戦もついに折り返し地点。 勝利で後期へと弾みをつけたい慶大は3連戦初戦のメンバーをベースにしたスタメンでこの試合に臨んだ。中々相手ゴールに迫ることができない展開が続くも、39分に細かいパスから最後はピーダーセン世隠(経4・FCトリプレッタ)がゴールをこじ開け、待望の先制点。その直後にPKを獲得し、橋本健人(総2・横浜FCユース)が冷静に決め2点リードで前半を折り返す。後半は相手に失点を許すが90分に橋本のグラウンダー性のクロスを山田盛央(総4・藤枝東)が押し込み勝負あり。前期最終戦を勝利で締めくくり再び首位を奪還した。__

2019/08/10(土)18:00ko @RKUフットボールフィールド

【スコア】

慶應義塾大学 3-1 東京学芸大学

【得点者】

1-0 39分 ピーダーセン世隠(慶應義塾大学)

2-0 41分 橋本健人(慶應義塾大学)

2-1 72分 服部遼太郎(東京学芸大学)

3-1 90分 山田盛央(慶應義塾大学)

◇慶大出場選手
GK稲川琢馬(環3・東京武蔵野シティFCU-18)
DF沼崎和弥(商4・暁星)
DF酒井綜一郎(政2・慶應義塾)
DF小山内慎一郎(総2・青森山田)→HT 野村京平(総4・國學院久我山)
MF八田和己(総4・桐蔭学園)
MF落合祥也(商4・横浜FCユース)→84分 馬場啓輔(法3・桐蔭学園)
MF橋本健人(総2・横浜FCユース)
MF松岡瑠夢(総3・FC東京ユース)→75分 多嶋田雅司(商4・國學院久我山)
MF福本拓海(環4・済美)

MF山田盛央(総4・藤枝東)

FWピーダーセン世隠(経4・FCトリプレッタ)

前節は国士舘大との首位攻防戦で力負けし首位の座を明け渡した慶大。中2日で対戦する相手は最下位の東学大だ。なんとしても勝ち点3を確保したい慶大は3連戦の初戦のメンバーを中心にこの試合に臨んだ。

まずは落ち着いた入りで試合が進む。球際の強さと守備の連携で相手に隙を与えない安定した試合を作り出す。しかしパスが繋げない慶大はフィニッシュまで持ち込むことができず、両者ともに決定機を欠くが展開が続く。中盤に差し掛かる33分と34分には相手にPA横からフリーキックを連続して与えてしまう。セットプレーからの失点が課題である慶大にとっては正念場だったが、PA内での守備で失点を阻止する。そして39分、橋本の中盤でのパスカットを起点にボールを回し相手ゴールに迫ると、八田和己(総4・桐蔭学園)からボールを受けたピーダーセンがシュートを決め先制する。

先制をし喜びを表すピーダーセン(左)と八田(右)

先制点の興奮冷めやらぬその直後、再び相手PA内に侵入し追加点を狙う慶大は相手のハンドを誘い出しPKを獲得する。それを橋本が決めリードを広げた。序盤は苦しむものの2点リードで前半を折り返す。

1ゴール1アシストの活躍を見せた橋本

ハーフタイムで小山内慎一郎(総2・青森山田)を替えて野村京平(総4・國學院久我山)を投入し守備を固めた慶大は、攻撃においても手を緩めない。47分にはロングボールを受けた福本拓海(環4・済美)がミドルシュートを放つも相手DFに弾かれる。前々節でゴールを決めた松岡瑠夢(総3・FC東京ユース)もドリブルとシュートでゴールに迫るが惜しくも枠外。すると72分、相手に押し込まれるとループ性のシュートを決められ1点差に詰められてしまう。75分に右サイドを駆け抜ける多嶋田雅司(商4・國學院久我山)を投入する。その後は相手ゴールを脅かす機会はいくつかあるもののゴールとはいかない。その中で勝利を決定づけるゴールを決めたのは多嶋田の投入によってウィングバックから本来のポジションに戻った山田だ。90分に左サイドから橋本が蹴り込んだゴール前のグラウンダーのクロスを押し込みゴール。前々節も同じ会場、時間に決めた山田のゴールで勝ちを確かなものにし、そのまま試合終了。

山田の終了間際のゴールで勝利を決定づけた

淺海監督が「フラストレーションが溜まる試合」と言うようにこれまでの試合と同様に簡単な試合ではなかった。しかしそのような中で前期を首位で終えることができた。そのことは後期に向けて大きな自信となるだろう。後期の試合ではどのチームも慶大に対して対策をして臨んでくるはずで前期と同様に、もしくはより難しい試合が待ち受けるかもしれない。それにどのように立ち向かうかはこの夏でどれだけ準備をしていくかだろう。できている部分はそれを強固なものに、できていない部分は克服をしていく。簡単なことではないが、これができれば荒鷲軍団はさらに強くなるに違いない。目標としている最少失点でリーグ優勝の実現に向けて進み続ける慶大男子ソッカー部の後期の戦いに期待大だ。

(記事:室留裕介 写真:小林由和)

淺海友峰監督

--前節からはどのように切り替えをしましたか

僕たちの予想していたと通り、メンバーを入れ替えながら、この3連戦を総力戦で戦うということで負けはしたのですが、良かったところと課題点が両方あって良かったところは引き続きやっていかないといけないし課題点は二日間で克服するために取り組んできました。

--本日の試合を振り返って

勝ちはしたのですけど今までで一番フラストレーションが溜まる試合でしたね。相手は中2日でほぼメンバーを変えていなくて、うちはフレッシュな状態で役割を理解してそれをピッチで表現できるプレイヤーが少なすぎたと思います。1部に昇格したいというのは簡単なのですけど、ここでどれだけ行動できるかと思うのでそこが課題だと思いました。

--今回見つかった課題を後期に向けてどのように取り組んでいきたいですか

本番を想定した試合をするしかなくて、試合も多く組みましたし合宿もやりますし、そこでチーム全体で上げていっていかに本番に近い状態を作っていけるかだと思います。

--前期を振り返って開幕時の頃との違いは

思ったよりもできるなという部分とできないなという部分があってそのギャップをどう無くしていくかだと思っています。

--最後に後期に向けて

1戦1戦振り返って簡単な試合が一つもなくて、後期もそうだと思います。どのチームも死ぬ気でやってくると思うので1分1秒こだわれるかということを積み上げて頑張りたいと思います。

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