【MLB】田中将大、復活の8勝目にヤ軍OBたちは絶賛の嵐 「チームとファンへの信頼に繋がる」

今季8勝目を挙げたヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】

1994年のサイ・ヤング賞、コーン氏が絶賛「スライダーのキレが本当に良く、直球の制球が素晴らしかった」

■ヤンキース 1-0 ブルージェイズ(日本時間12日・トロント) 

 ヤンキースの田中将大投手は11日(日本時間12日)、敵地ブルージェイズ戦に先発し、8回0/3を3安打無失点の快投で今季8勝目(6敗)を挙げた。復活の白星にヤ軍OBのサイ・ヤング賞右腕も「間違いなく正しい方向に向かっています」と絶賛している。地元テレビ局「YESネットワーク」が伝えている。

 これまで厳しい論調だった地元メディアを黙らせる圧巻の投球劇だった。初回、2回に走者は許したがその後は7回まで一人の走者も許さない完璧な投球。8回は1死一塁の場面でフィッシャーをニゴロ併殺に仕留め無失点。完封目前の9回に先頭に安打を浴びお役御免となった。

 この日、地元テレビ局「YESネットワーク」で解説を務めたヤ軍OBで1994年にサイ・ヤング賞を獲得したデビッド・コーン氏は田中の投球を「大変キレがありました。調子を上げましたね。スライダーのキレが本当に良く、直球の制球が素晴らしかったです」と絶賛。

 7月25日(同26日)のレッドソックス戦で自己ワーストの12失点、前回登板の5日(同6日)オリオールズ戦でも5失点を喫するなど不振だった田中の復活劇に「間違いなく正しい方向に向かっています。彼の自信だけでなく、チームとファンへの信頼にも繋がるでしょう」と今後の活躍に期待を込めていた。

 また、03~05年にヤンキースでプレーした元捕手のジョン・フラハティ氏は握りを変えたスプリットに「新しいグリップで投げやすそうに見えました。スライダーと直球の制球が良く、今日スプリットは空振り三振を奪う決め球ではありませんでしたが、以前のように3球種を駆使していました」と、評価していた。(Full-Count編集部)

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