鹿行の郷土史を研究する五十嵐さん、鉾田の風習 残したい

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鹿行の郷土史を研究する 五十嵐靖幸(いがらしやすゆき)さん(43)

鉾田市青柳で今も続く風習や、その歴史を調べた「鉾田市 青柳村に生きた人々」を執筆し、初めて自費出版した五十嵐靖幸さん(43)。「田舎と呼ばれている地域にも、輝かしいものがあることを知ってほしい」と思いを込める。

妻の出身地、青柳地区で毎年4月、水戸藩の御用神楽が舞われている風習に興味を持った。初めは「一つの論文にできれば」と考えていたが、歴史的価値が高い埴輪(はにわ)が出土しているなど、同地区の歴史の深みを知る。調査を続けるうち、本を残そうと思い立った。

完成した本は、同市や県の図書館に寄贈し、同市や水戸市などの書店で販売。「今度はこの本が後に続く研究者の役に立ってくれれば」と思いを込める。

鹿行の郷土史に関心を持ち13年。「昔の人の思いに触れると、何げなく続く風習や目にする石仏も違って見える」と魅力を語る。

会社員の傍ら、神栖市文化財保護審議会委員、鹿行地方文化研究会理事を務める。研究者仲間からは数少ない若手として期待されており「一つ一つ研究に取り組み、歴史の一部を残していきたい」と意気込む。鹿嶋市沼尾。(藤崎徹)