古代人の舞、厳かに 人吉市で大村古墳まつり

厳かな舞を披露する地元の小学生ら=人吉市

 古代人に扮した子どもらが踊りを披露する「大村古墳まつり」が4日、人吉市城本町の国指定史跡・大村横穴群であった。

 大村横穴群はJR人吉駅北側にある6~7世紀の古墳。埋葬された古代の人々をしのび、横穴群がある村山台地のがけ崩れで亡くなった犠牲者の霊を慰めようと、地元住民らでつくる実行委員会が毎年開いており、37回目。

 古代人の衣装を着た地元の小学2~6年生7人が、霊を導くための五色の旗を掲げて歩く行列で開式。慰霊の法要の後、サカキを手にした子どもや女性たちが、厳かな舞を披露した。人吉西小6年の大柿奈央さんは「踊るのは初めてだったけれど、みんなと合わせることができてよかった」と話していた。(吉田紳一)

熊本日日新聞 2019年8月7日掲載

© 株式会社熊本日日新聞社