上海でTSR20天然ゴムの先物取引開始 タイヤ主要原料

©新華社

上海でTSR20天然ゴムの先物取引開始 タイヤ主要原料

 12日、ゴム先物(TSR20)上場セレモニーの会場。(上海=新華社配信/上海先物取引所提供)

 【新華社上海8月13日】タイヤの主要原料ゴム「TSR(技術的格付けゴム)20」の先物取引が12日、上海先物取引所傘下の上海国際エネルギー取引センターで始まった。原油、高純度テレフタル酸(PTA)、鉄鉱石に続き外国人に開放された4番目の商品先物となった。

 TSR20は天然ゴムの一種で、主産地がインドネシア、タイなど東南アジア地域に集中。自動車工業の発展で中国は主要消費国となり、その価格変動によるリスクに対し、産業チェーン企業の対応手段の必要性が高まっていた。

 中国証券監督管理委員会の方星海(ほう・せいかい)副主席は次のように説明した。TSR20は中国とタイ、インドネシア、マレーシアなど「一帯一路」沿線国との二国間貿易の重要原材料製品で、国際的属性がある。こうした背景の下、上海での先物取引が始まった。外国人も取引でき、道理にかなっており、「一帯一路」構想の実践、世界の天然ゴム市場での中国の価格影響力向上、産業チェーンの川上・川下企業サポートに重要な意義がある。

 天然ゴム産業の中で上海先物取引所が先に打ち出した天然ゴム先物はオプションや標準倉庫証券など場内派生商品で、国内天然ゴム市場の需給関係の反映に重きが置かれていた。これに対しTSR20の先物取引は主に世界的範囲の天然ゴム需給関係を反映するもので、二つは補完し合う。

 上海先物取引所の姜岩(きょう・がん)理事長は次のように語った。TSR20の先物取引は関連産業が先物市場を利用してリスクを管理するよう促すもので、既存の天然ゴム先物、オプション、標準倉庫証券の取引と有効に連動し、現物、先物、オプションと関連し、国内外の市場が相互連動する重層的市場体系の構築を後押しするものである。

 中国建設銀行傘下の商品先物ブローカー「建信期貨」の李捷(り・しょう)研究員は次のように指摘した。現在、シンガポールと日本でTSR20の先物取引が行われ、国際市場に一定の影響力がある。中国での取引開始で上海市場はシンガポールと日本の市場間で利ざや取得が可能になり、また海外の取引者を呼び込み、中国市場の国際的影響力を高めることもできる。

 昨年3月、中国本土で初めて国内外の投資家が同じ場で取引できる先物商品として原油先物が上場された。現在、ニューヨーク、ロンドンに次ぐ世界第3位の原油先物取引規模となっている。

 上海先物取引所のデータによると、原油先物が取引されている上海国際エネルギー取引センターは対外開放で積極的進展を収め、現在、顧客は7万を超え、前年に比べ137.2%増え、うち海外顧客が121.6%増となった。直近1週間の原油先物の海外取引者の取引量は全体に占める割合が17.5%で、1日平均の建て玉(未決済取引残高)の全体に占める割合が23.7%となった。

 近年、中国の商品先物市場は開放品目の継続的拡大のほか、投資家適正性制度の最適化、口座開設手続きの改善、市場の効率向上などの面で相応の措置を取り、商品先物市場の対外開放を一段と最適化している。(記者/陳愛平、陳雲富)