【甲子園】東海大相模、中京学院大中京 指揮官が意気込み

中京学院大中京・橋本監督(左)、東海大相模・門馬監督(右)

◆守備練習などに汗 15日に中京学院大中京戦

 初戦を突破した神奈川代表の東海大相模は13日、兵庫県尼崎市の尼崎市記念公園ベイコム野球場で走者を付けた守備練習やフリー打撃など約2時間の練習を行った。

 投手陣は遠投やショートダッシュを繰り返し、先発候補の一人の諸隈は「練習はしてきているし、自信を持っている。早くマウンドに上がりたい」と力強かった。

 3回戦に向け、前日のミーティングでナインを鼓舞した門馬敬治監督(49)は「勝ったことで『できる、やれる』という勘違いが心に入り込むか分からない。それが最大の心配。試合までにどう時間を使うかがポイント」などと話した。

 東海大相模は大会第10日の15日、第2試合(午前10時半開始)で中京学院大中京(岐阜)と準々決勝進出を懸けて対戦する。

※15日に試合の予定でしたが、台風10号の接近で悪天候が予想されるため、16日に順延となりました。

◆「最後まで諦めない」 東海大相模・門馬監督/「胸借りるつもりで」 中京学院大中京・橋本監督

 東海大相模の門馬敬治監督(49)と中京学院大中京の橋本哲也監督(55)に、相手の印象や意気込みを聞いた。

 -初戦を見た印象を。

 門馬 不後-藤田君のバッテリーは経験豊富で安定感があり、チームも非常に粘り強い。劣勢でもワンチャンスをものにする集中力も高い。

 橋本 打線に強烈な印象がある。最終的に5、6点は取られるんじゃないか。木っ端みじんにやられないようにしたい。

 -相手のキーマンは。

 門馬 (捕手で主将の)藤田君は経験がある選手で、初戦の近江の有馬君と同様、高校野球界を代表する一人。うちの選手がどう相対せるか。僕自身も上回れるか。楽しみなところもある。

 橋本 遠藤、山村、西川、鵜沼君と打線に切れ目がない。誰一人とも気が抜けない。

 -鍵を握る選手は。

 門馬 全員。あくまでもしっかり自分たちの野球ができるか。一番のテーマで考えたい。

 橋本 1、2番の高畠、申原に加え、5打数無安打に終わった3番の増田。緊張感も取れてやってくれると思う。

 -理想の展開は。

 門馬 相手が変わっても自分たちは変わらない。そこは一本芯を通して戦いたい。状況に応じていろんなことができる引き出しを持っている。

 橋本 守りからリズムをつくる。5、6点は覚悟しているが、何とか互角に戦えたら。その思いが強いし、ワクワクしているところもある。

 -意気込みを。

 門馬 目の前の一球、一戦、ワンプレーを全力で取り組んで、最後の最後まで諦めることなく、甲子園を走り回りたい。

 橋本 胸を借りるつもりで、闘志は熱く、一丸となってぶつかる。試合が始まって2時間半後、全員がぶっ倒れるくらいまでやってほしい。

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