最善の道、熊本地震の被災者と模索 地域支え合いセンター支援員 

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 住まいの再建が困難な被災者に寄り添い、相談に乗る“伴走者”がいる。各市町村が設ける地域支え合いセンターの支援員もその一人だ。被災者一人一人の複雑な事情を把握しながら、話し合いを重ね、最善の道を模索している。

 再建困難者が最も多いとされる熊本市の東区地域支え合いセンター。支援員12人のまとめ役を務める川田めぐみ主査は「ご本人に自宅を建て直す気持ちがあっても、収入や年齢、ローン、土地の相続の問題など、さまざまな事情で実現が難しいケースも多い」と指摘する。

 一方で、生活再建に向き合う気力を失いつつある被災者も。そもそも支援員に個人の事情を話したがらない人もいるという。

 支援員たちは、再建困難者が抱えるさまざまな事情に合わせ、専門知識のある弁護士や市社会福祉協議会などを紹介。手続きに不慣れな被災者には、手続き窓口に同行することもある。離れて暮らす家族や親族を訪ねたり、集まってもらったりして話し合う場面もあるという。

 川田主査は「どのような事情を抱えていても、話し合いを重ねるしかない」と話した。(堀江利雅)

(2019年8月14日付 熊本日日新聞朝刊掲載)