89年前に殉職の巡査部長を慰霊 ひたちなか署幹部ら

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記念碑に手を合わせるひたちなか署関係者=ひたちなか市平磯町

89年前に殉職した巡査部長を慰霊しようと、ひたちなか警察署幹部らが命日の5日、ひたちなか市平磯町の聴法寺にある記念碑を訪れて冥福を祈った。

1930(昭和5)年8月5日、現・同市平磯町で、トラブルから暴力団組員3人をけがさせて高額な治療費を請求されたことから、住民が那珂湊署平磯町第二駐在所(当時)に助けを求めた。駐在員だった海老原義重巡査(26)=巡査部長に特進=が組員グループを厳しく追及すると、逆上されて刺殺された。

住民たちは翌31年7月に同寺の敷地内に慰霊碑を建立。碑文を当時の鉄道大臣に依頼し、後世に伝わる名声という意味の「流芳」が刻まれた。毎年、ひたちなか署幹部が命日前後に訪れている。

5日はひたちなか署の青柳信明署長ら署員が碑に花を供えたり、線香を上げたりして冥福を祈った。現平磯駐在所の塚本翔太巡査長(26)は「住民の声に機敏に対応した海老原巡査部長を見習って、平磯の安全を守りたい」と話した。