テックジャイアントが到来するイノベーション集団の東莞

テックジャイアントが到来するイノベーション集団の東莞

AsiaNet 80052 (1504)

【東莞(中国)2019年8月13日新華社=共同通信JBN】ファーウェイ コンシューマービジネスグループ(Huawei Consumer Business Group)のユー・チェンドン最高経営責任者(CEO)とIFLYTEKのフ・ユー執行総裁といったテック産業の重要人物が6000人の開発者とともに、8月9日から11日まで東莞で顔を合わせた。Huawei Developers Conference 2019で端末産業、5G技術の世界的なアプリケーションと展開、グローバルな産業エコシステムの構築に関して討論するためである。このカンファレンスは美しい景観のハイテク地区である松山湖で開催された。Songshan Lake Hi-Tech Industrial Development Zone Administrative Committee(松山湖ハイテク工業開発ゾーン管理委員会)の担当者によると、東莞は革新的企業と最高のビジネス環境を育成する能力を備えた、ますます多くの先端技術企業、人材、革新的キャリアーを受け入れている。

東莞は、その完全な産業チェーン、スキルのある豊富な技術者、比較的割安な土地代によって研究結果を産業化、商業化する効率性が高く、科学的・技術的な成果を商業化することに卓越している。

その一方、テクノロジー企業の誘致を支援する東莞のインキュベーターは、同市の革新的なエコシステムに活力とエネルギーをもたらしている。例えばロボティクスとスマートハードウエアに重点を置くスタートアップのインキュベーターであるXBOTPARKは2014年の開業時から大学、研究機関、企業、サプライチェーンの上流と下流などのリソースとつながりを持ち、90以上の革新的プロジェクトを育成することに成功している。XBOTPARKの創立者の1人であるリ・ゼシャン氏によると、そこで新しい技術製品を開発する若者の反復速度はシリコンバレーや欧州よりも5 – 10倍速く、コストも僅か5分の1から4分の1である可能性がある。

東莞の高品質なハイテク企業は上下流の企業を結集させ、全体的な産業エコシステムを向上させる上で開始者効果も及ぼしている。ファーウェイは研究開発センターを東莞に置き、そして同社サプライヤーであるiSoftStoneやChinasoft International Limitedも拠点を東莞に築いている。こうした企業はビッグデータ、クラウドコンピューティングといった新興技術のプロバイダーであると同時にITサービスの革新に貢献しており、東莞のイノベーション・エコシステムの重要な一部として業務展開している。

専門家の一部は、ファーウェイが研究開発センターを現地に開設したことで東莞の発展が推進されたと信じている。東莞は成熟製品を開発、テスト、生産する場として機能する。東莞と深センはともに新しいグローバルな技術拠点になり、国際的な産業の分割体系においてさらに重要な役割を果たすだろう。

東莞の素晴らしいビジネス環境はハイエンドで革新的な要素を呼び込むことに役立っている。コンスタントに深化するビジネス体系の改革によって会社登記と承認手続きの過程が羨望を集めるほどシンプルになり、営業経費も低減している。これによってさらに高度な人材が東莞で革新的ビジネスを展開する推進力になり、同市の中核的な競争力を高めている。

東莞は2018年末までに、5700以上の国内のハイテク企業と36の省レベルの核心的な研究チームの本拠になっている。こうした事業体は同市のイノベーション・エコシステムで重要な位置を占め、国家的な革新都市へと構築する上で中心的な支えとして機能している。

カンファレンスに参加した専門家は「イノベーションが駆動する発展を中心に据えた東莞は、同市の高品質な経済成長を達成するため、イノベーションセクターへの投資を呼び込むことに労をいとわず、企業に研究調査を強化するよう奨励し、独立したイノベーションを支援している」と述べた。

ソース:Songshan Lake Hi-Tech Industrial Development Zone Administrative Committee