甲子園ヒーロー対決 ロッテドラ3小島がハム吉田輝と投げ合い「力を出し切る」

ロッテ・小島和哉【写真:荒川祐史】

2013年選抜V腕、5度目登板でプロ初勝利をつかめるか

■日本ハム – ロッテ(14日・東京ドーム) 

 ロッテのドラフト3位ルーキー、小島和哉投手が14日の東京ドームで行われる日本ハム戦で5度目の先発登板に臨む。プロ未勝利の左腕は「自分の力を出し切るだけ」と、日本ハムのドラフト1位・吉田輝星投手と投げ合う一戦への意気込みを語った。

 ここまで0勝3敗、防御率7.36。デビュー戦となった4月4日の西武戦(メットライフドーム)で2回7安打8失点と打ち込まれて2軍降格した。それでも7月に1軍再昇格後は、徐々に真価を発揮。直近の3日の楽天戦(楽天生命パーク)では初白星とはならなかったものの、6回5安打6奪三振無失点と好投した。「1試合では自信とかはないです」としながらも「自分のやるべきことをやるだけ。自分の持っているもの以上のことをやろうとせず、持っている力を100%出し切りたい」と力を込めた。

 東京ドームでの登板は初。登板前日の13日にはマウンドをチェックした。「ちょっと硬くて、傾斜がある感じ」と感想を語り、「球場は狭く感じる。ホームランには気をつけたい。高めに浮かないようにしたい」と気を引き締めた。

 投げ合うのは昨夏の甲子園で金足農(秋田)を準優勝に導き、既にプロ1勝を挙げている18歳の吉田輝。2013年選抜高校野球で、浦和学院(埼玉)の2年生エースとして優勝した23歳は「相手バッターに集中して頑張りたい」と静かに闘志を燃やした。(岩国誠 / Makoto Iwakuni)

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