20日の大型船サンマ漁解禁を前に、魚津市の中島漁業(中島泰成代表)の大型漁船「第八珠(す)の浦丸」(199トン)が14日、魚津港を出港した。北海道根室市の花咲港に向かい、北方四島水域で12月まで漁を行う。
第八珠の浦丸は、通年操業の解禁を受けて5~7月に北太平洋の公海で操業しており、今年2度目の操業となる。当初は15日に出港する予定だったが、台風10号の接近に伴い1日繰り上げた。
魚津からは7人が乗り、函館、花咲で10人が加わって計17人となる。出発前に魚津港でセレモニーがあり、村椿晃市長が「航海の安全とサンマの大漁を心からお祈りする」とあいさつ。中島代表や猟田雄輔船長、乗組員らと乾杯した。乗組員は、家族や関係者ら約60人に見守られて出航した。魚津港には12月20日ごろ戻る。
サンマは日本近海で不漁が続いている。猟田船長によると、5~7月の漁では魚影が薄かったという。中島代表は「皆さんに供給する義務がある。やれることは努力したい」と話した。