アウディ 新型TTS試乗|日本導入20周年を迎えた熟成のコンパクトスポーツ

アウディ 新型TTS

改めて感じる個性的で先進性のあるデザイン

球体をモチーフに直線と組み合わせた、見たこともないほど大胆かつ独創的なコンパクトスポーツ。世界的に有名なドイツの造形芸術学校「バウハウス」のデザイン思想を彷彿とさせるものとして、自動車デザインの歴史に大きなインパクトを与え、今なお語り継がれているのが初代アウディ TTだ。

そんな初代の面影を残しつつ、時代に即したプレミアム感、スポーティ感をプラスしながら3代目へと進化した現行TTは、ちょうど2019年で日本導入20周年を迎えた。6月には世界限定999台(うち日本は限定20台)の記念モデルも発売されたところだが、ここで改めてTTの魅力、TTの今を味わうべく、マイナーチェンジを受けた最新モデルを連れ出した。

アウディ 新型TTS

鮮やかなブルーがボディの陰影を美しく際立たせ、遠目からでもその個性と先進性が醸し出す引力に惹きつけられる。クーペとロードスターがあり、197ps、230ps、286psと出力違いの2.0L直4直噴ターボエンジンが並ぶ中、その頂点に立つTTSクーペは全身にみなぎるパワーをクールな表情で包み込んでいるようだ。

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