ハローキティ×SDGs!楽しく学んで面白い、キティちゃんのSDGsチャンネルとは

日本だけでなく、世界中で愛されるキャラクター・ハローキティは、現在130の国々や地域で、そのアイテムが販売されているほど非常に人気の高いキャラクターです。

そんなハローキティ、通称キティちゃんがSDGsを広げるために、国連の関連イベントへの参加や動画を配信するなど様々な活動を行っています。

今回はキティちゃんがSDGs17の目標を分かりやすく紹介する「ハローキティSDGs応援」の取り組みについてご紹介していきます。

国際交流や親善大使など様々な分野で活躍するハローキティ

■国際交流や親善大使など様々な分野で活躍するハローキティ

全世界においても有名なキャラクターであるキティちゃんは、世代を問わず多くの人に愛されています。

ではキティちゃんについて、プロフィールやその活動、そしてSDGsとの関わりなどをご紹介いたします。

 

・「ハローキティ」とは?プロフィールご紹介

ハローキティ、正式名はキティ・ホワイトは、誕生日は1974年11月1日、身長はりんご5個分、体重はりんご3個分と可愛らしいプロフィールとなっています。

性格は明るく優しい女のコ。

クッキーを作ったり、ピアノをひいたりするのが大好きで、夢はピアニストか、詩人になることです。

音楽と英語が得意で、好きな食べ物はママが作ったアップルパイ。双子の妹、ミミィとは大の仲良しです。

 

これまでのハローキティの活動はというと、ユニセフの役職にこれまで3回就任しており、1983年にはアメリカユニセフのジュニア・アンバサダー(子ども大使)に、1994年には日本ユニセフ協会の子ども親善使節、2004年には期間限定でユニセフの「子ども達の特別な友達」(サンリオでは親善大使と表記)に任命されています。

そのほかにも2017年には国連の「持続可能な観光国際年」の特別大使を、またペルーの観光大使や中国・香港観光親善大使、ミラノ万博日本館の特別大使など、観光や国際交流の分野で数多く起用されてきています。

 

そして2019年7月16日、ニューヨークの国連本部で開催されたSDGs関連イベントにハローキティが登場しました。

日本のSDGsへの取り組みを広く知ってもらおうと、日本代表部がハローキティを招待しました。

着物姿のキティちゃんが登場すると、各国の外交官や国連職員で会場があふれ、一時入場規制がかかったほどの盛り上がりでした。

 

キティちゃんは世界の130の国と地域でそのアイテムが販売されており、ハリウッドで映画デビューすることも決定されています。

子どもから大人まで幅広い世代が楽しめる「ハローキティSDGs応援」シリーズ

■子どもから大人まで幅広い世代が楽しめる「ハローキティSDGs応援」シリーズ

 

そんなキティちゃんがSDGsの様々な取り組みを紹介する動画が先日公開され、今注目を集めています。

ここでは幅広い世代から愛されるキティちゃんが、多くの人にSDGsの重要性を呼びかける「ハローキティSDGs応援」の取り組みについてご紹介していきます。

 

■2018年8月にスタート、楽しくSDGsが学べる「ハローキティチャンネル」

「やりたいことは自分らしくチャレンジしたい!」と、何にでも挑戦しようという前向きな意欲からYouTubeに公式チャンネルを開設しました。

HELLO KITTY / ハローキティ【Sanrio Official】

この中でキティちゃんがSDGsのことを分かりやすく紹介しているのが「ハローキティSDGs応援」というシリーズです。

番組の中でSDGs17の目標のテーマに合った場所を訪れたり、関係者にインタビューしたりと様々な取り組みを具体的に伝えてくれています。

その中でも特に印象的な回をご紹介いたします。

 

Vol.1 「ハローダイバーシティ ハローキティ」

シリーズの第一弾は渋谷のハチ公前にある観光案内所「青ガエル」で行われました。

キティダイバーシティ版にラッピングされた「青ガエル」の中には、いろいろな国の民族衣装を着たキティちゃんのぬいぐるみが並んでいます。

第一弾のテーマはSDGs10番目のテーマとなっている「人や国の不平等をなくそう」でした。

年齢や性別、人種、民族などの差別によって起きている不平等をなくしていこう、多様性や相違点も認め合おうという目標です。

長谷部健渋谷区長もキティちゃんのかわいいTシャツを着て登場し、渋谷区がダイバーシティに取り組む理由も説明されました。

 

Vol.2 「SDGsを遊びながら学んじゃおう!」

第二弾は、キティちゃんがカードゲームでSDGsを学ぶイベントに参加するという回でした。

「遊びながらSDGsを覚えるだけでなく、これからの行動に活かそう」というのがこのゲームのポイントです。

遊び感覚で誰もが具体的にSDGsを理解できるため、今非常に注目を集めている取り組みです。

キティちゃんは動画の冒頭では自分のことを「SDGsの伝道師」と紹介しつつ、イベント会場で参加者にインタビューしながら、SDGsの説明も行いました。

 

レッツゴー国連!

Vol.3 「レッツゴー国連!」

第三弾ではキティちゃんが渋谷区神宮前にある国際連合広報センターへ行き、所長の根本かおる氏と面談し、国連広報センターの活動内容や、SDGsを達成していくためにはどうしたらいいのかなどといった内容のインタビューを行いました。

その後、根本氏と17番目のテーマとなっている「パートナーシップで目標を達成しよう」の歌を作り、一緒に歌いながらこの目標の重要性をアピールしました。

 

Vol.4 「ウエルカム!国連のスゴイ人!」

この会ではキティちゃんが訪問される側になります。なんと、キティちゃんが待つサンリオ本社を訪れたのは国連事務次長のアリソン・スメイル氏でした。

彼女は国連の幅広い活動を現地の言語で広く一般の方に紹介する役割を担う、グローバル・コミュニケーション局直轄の機関で活躍しています。

キティちゃんはフロアに展示されているキティちゃんアイテムの数々を紹介し、最後にキティちゃんは16番目のテーマである「平和と公正をすべての人に」を盛り込んだ歌を披露、スメイル氏も一緒に踊って楽しく盛り上がりました。

 

Vol.7 「タロー!キティです!」

このタイトルは「ハロー」の間違いではありません。

第7弾ではキティちゃんは外務省の大臣接見室を訪問し、河野大臣にインタビューを実施しました。

今回注目したのは、海のプラスチックゴミ問題。

海洋汚染問題を解決していくためには、「ゴミの分別」や「プラスチック製品を減らす」といった協力が必要不可欠です。SDGs14番目の「海の豊かさを守ろう」に繋がる取り組みです。最後に河野大臣とキティちゃんが一緒に歌うのですが、特徴的な音程の大臣の歌唱力にも注目です。

 

Vol.11 「食べ物のことについて考えてみた!」

日本初のフードバンク「セカンドハーベストジャパン」に訪問したキティちゃん。

お米、パン、乳製品や野菜などたくさんの食料品が備蓄されている倉庫を見学しました。

年間およそ400万食を配布、余剰食品を使い弁当を作って無料配布している団体ですが、課題も多く、特に喫緊の課題として挙げられるのはピックアップ拠点が不足しているのが現状です。

余剰食品はたくさんあるのに、それを集めて配布できる協力者が不足しているのです。これはSDGsの2番目のテーマ「飢餓をゼロに」に結び付く取り組み。キティちゃんは「セカンドハーベストジャパン」の活動を分かりやすく紹介しています。

 

SDGs達成のために楽しく、具体的に、そしてリズミカルに応援しているキティちゃん。

「ハローキティSDGs応援」は、2019年8月現在11本のシリーズが配信されています。

1本が6分程度と非常に見やすい時間となっているため、子どもも飽きずに見ることができます。意外とチャレンジャーなキティちゃんの一面や、コロコロ変化する表情も魅力的。SDGsを全く知らないという人でも、とても分かりやすくまとめられている動画となっています。

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