地上37階、高さ146メートルに 川崎・鷺沼駅前の再開発ビル

宮前区役所など3公共施設の移転方針が決まった東急田園都市線の鷺沼駅前

 東急田園都市線鷺沼駅(川崎市宮前区)前の再開発計画で、駅前街区に建設予定のビルが地上37階建て、高さ146メートルになることが14日、明らかになった。東急電鉄などでつくる準備組合が川崎市に提出した環境影響評価(アセスメント)の方法書に、概要が盛り込まれた。

 方法書によると、再開発計画では、駅前街区と北街区に各1棟の高層ビルを建設する。北街区のビルは地上20階建てで高さは92メートルとなっている。ともに地下2階で容積率は500%。両ビルで計530戸の住宅を計画しているほか、駅前街区ビルの低層部には商業施設が入る。

 市は再開発に合わせ、同区役所と市民館、図書館などを移転する方針を示しており、駅前街区のビルの3~5階部分に市民館、図書館、ホールが入る計画となっている。また、北街区のビルの2~5階部分に区役所が移転する予定。

 同駅前の再開発計画は、現在のバスロータリーや大型商業施設など約1.9ヘクタールが対象。2017年に東急電鉄のほか、JAセレサ川崎、横浜銀行などで準備組合を設立し、19年度中の都市計画決定、21年度の工事着手を目指して市とともに協議を進めている。

 方法書は9月26日まで同区役所や市役所第3庁舎の環境評価室、市ホームページで閲覧が可能。

© 株式会社神奈川新聞社