日ハム吉田輝、15日に抹消へ 栗山監督「真っ直ぐで押し切れる球を」

日本ハム・吉田輝星【写真:石川加奈子】

ロッテ戦で3回途中3被弾6失点KO、防御率10.80

■ロッテ 9-4 日本ハム(14日・東京ドーム)

 日本ハムのドラフト1位、吉田輝星投手は14日のロッテ戦(東京ドーム)で先発。荻野に先頭打者弾を含む2打席連続弾を浴びるなど2回0/3で3被弾5安打6失点。52日ぶりの1軍登板で2敗目(1勝)を喫した。チームは今季ワーストを更新する8連敗。試合後、15日に出場選手登録を抹消されることが決まった。

 初回、先頭・荻野に147キロ直球を完璧に捉えられ、左越えへ8号先頭打者弾。無死一塁からは鈴木に142キロ直球を右越え14号2ランとされた。その後は井上、角中、レアードを3者連続三振に仕留めたものの、2回は2死一塁から荻野に2打席連続となる左越え9号2ラン。3回、先頭・鈴木に中前打を与えたところで降板。2回0/3で62球、4奪三振1四球、5安打6失点だった。防御率10.80となった。

 栗山監督は「変な暴れ方もしなくなったし、バランスも良く投げられる感じもある。本人には『本当の魅力である真っ直ぐで押し切れる球を意識しなさい』と伝えた。ボール数を投げられるバランスも良さは出てきている。プラス、自分の本質的な良さを磨いていかないといけない。いいところも悪いところも見えた」と話した。

 吉田輝はプロ3度目の登板で、1軍公式戦でパ・リーグ相手に投げるのは初めて。6月12日の広島戦(札幌ドーム)で5回1失点に抑えてプロ初登板初勝利を飾ったが、同23日の中日戦(ナゴヤドーム)では3回5失点で初黒星を喫した。その後は腰の張りを訴えて6月末から2軍で調整していた。

 昨夏の甲子園で準優勝し、“金農旋風”を巻き起こした。試合後、吉田輝は「久々に1軍に来たので、新しい雰囲気にしたかった。流れを変えられずに悔しい。ストレートを重点的に、ストレートで打ち取れるようにして上がりたい。まずは投げ込み。調整というよりはファームの試合では練習と調整どっちもしながらやっていきたい」と前を向いた。(Full-Count編集部)

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