俊輔、古巣とのダービーマッチに 「印象深い試合」

【横浜M-横浜FC】試合終了後、横浜Mの選手と言葉を交わす中村俊輔=ニッパツ

 サッカーJ2横浜FCの元日本代表MF中村俊輔が14日、ニッパツ三ツ沢球技場で行われた天皇杯全日本選手権3回戦のJ1横浜F・マリノス(横浜M)戦にフル出場した。2016年まで在籍した古巣との「横浜ダービーマッチ」は1-2で惜敗したが、「マリノスと対戦するときはいつもそうですけれど、記憶に残るというか印象深い試合になった」と実感を込めて語った。

 41歳の中村は7月中旬に横浜FC加入後、これが公式戦初先発。得意のプレースキックで相手ゴールを何度か脅かしたが、勝利にはつながらなかった。

 会場には1万2489人の観衆が詰めかけ、最年長52歳のFW三浦知良と同時出場を果たしたことでも注目された。

 「カズさんのすごさは他の若い選手よりも自分の方が分かっているつもり。下手なプレーはできないので緊張しますね」と話し、「僕自身は相手ボールを追い掛ける時間が長くて、カズさんにいいボールを出せなかったのが残念」とも振り返った。

 チームはJ2リーグ戦で5位につけており、「目標はJ1自動昇格(の2位以内)。チームの意識を高く持たせるのも自分の役目だと思っている」と百戦錬磨のベテランらしく締めくくった。

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