日本代表MF三好、ベルギー・アントワープ移籍へ

三好康児

 サッカーJ1川崎フロンターレは15日、J1横浜F・マリノスとの間で結んでいた日本代表MF三好康児(22)=167センチ、64キロ=の期限付き移籍契約を、両クラブと選手の合意のもとで解除すると発表した。三好はベルギー1部リーグのアントワープに移籍することが決定的。2020年東京五輪の主力として期待されるアタッカーは、これが海外リーグ初挑戦となる。

 三好は川崎の育成組織出身で15年にトップチーム昇格。今季は横浜Mでプレーし、ここまでリーグ戦19試合出場3得点だった。

 U―15(15歳以下)時代から年代別の日本代表にも名を連ね、昨夏のアジア大会ではUー21代表の主力として日本の銀メダル獲得に貢献。ことし6月の南米選手権で念願のフル代表デビューを果たし、ウルグアイ戦で2得点を挙げる活躍を見せていた。アントワープは1880年創設で国内リーグ4度優勝の古豪。

 川崎を通じて発表したコメントは次の通り。

 「この度、欧州移籍に挑戦させてもらうことになりました。小学生の頃からずっと目標の一つとして海外でプレーしたいという思いがあり、プロになってからも思い続けていました。その気持ちを後押ししてくれたクラブスタッフの方々には本当に感謝しています。この決断をしたからには自分の目標を達成するため、そして応援してくださる方々の思いを無駄にしないためにひたむきに頑張っていきたいと思います。自分が活躍する事で、川崎市、そして川崎フロンターレの名を世界にとどろかせることが出来るよう挑戦し続けます。そしてまたいつか成長した姿で川崎に戻って来られるよう頑張ります」

 また、横浜Mを通じても、次の通りコメントしている。

 「この度、欧州移籍のためにF・マリノスとの契約を解消させてもらうことになりました。約半年という短い期間でしたが自分をチームの一員として受け入れてくれた監督をはじめとするクラブスタッフ、チームメイト、そして何よりどんな時も熱い応援をしてくださったファン、サポーターの皆さんには本当に感謝しています。また自分の、欧州に挑戦したいという気持ちを後押ししてもらったことにも感謝しています。この気持ちはプレーで、活躍する事で、恩返ししていきたいと思います。横浜を離れることにはなりますが、今シーズン、F・マリノスがタイトルを獲得する事を強く願っています。本当にありがとうございました」

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