豊田陽平のロスタイム決勝弾を生み出した2人の新加入選手

金森健志とチアゴ・アウベス。対セレッソ大阪戦で豊田陽平選手が挙げたロスタイムの逆転決勝ゴールは、この2人の存在があってのことでした。

8月11日に行われたJリーグ第22節、サガン鳥栖対セレッソ大阪戦。

サガン鳥栖は19分、セレッソ奥埜選手のシュートにより先制を許しましたが、88分にJリーグ特別指定選手の林大地選手、後半ロスタイムに豊田陽平選手のゴールで逆転勝利を飾りました。

この試合をキーワード3語で表すとしたら、「豊田」「ロスタイム」「逆転ゴール」となるでしょう。

しかし、この値千金の決勝弾を裏で支えた新加入選手二人の存在も忘れてはいけません。

全ゴールに絡んだチアゴ・アウベス選手

この日サガン鳥栖が挙げた2ゴールはいずれもチアゴ・アウベス選手のアシストによるものです。

コーナーキックでキーパーの頭上をかすめる鋭いクロスを送り、豊田選手へのラストパスも非常に質の高いものでした。

試合終了まで全力で走り切った金森健志選手

この日スタメンで出場した金森健志選手。

チーム内1位の走行距離11.3km、両チーム総合1位のスプリント回数26回という数値は、ゴールと結果が出ずともサガン鳥栖を献身的に支えた何よりの証拠です。

決勝ゴールのシーンでは、ゴールキーパー高丘選手のフィードをチアゴ選手が足元に収め、DF2人をかわします。

後ろから真っ先に走ってきたのは金森選手。足が止まる選手も多い中、この日26回目のスプリントで最後のディフェンダーを引き付けることに成功しました。

そして最後はサガン鳥栖の象徴豊田選手。

金森選手の開けたスペースへと走り込み、チアゴ選手からの絶妙なラストパスを冷静にゴールへと流し込みました。

激戦を制したサガン鳥栖。この試合のヒーローは豊田陽平選手であることに違いありませんが、新加入ながらサガン鳥栖の力になろうとする2人の存在は、この日一番輝いているように感じました。

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