佐伯灯籠 豊穣を願って雨中を巡行 人形浄瑠璃の台灯籠

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神灯籠を担ぎ、御霊神社を目指す氏子ら(京都府亀岡市薭田野町)

 五穀豊穣(ほうじょう)や祖先の冥福を祈る「佐伯灯籠」(国指定重要無形民俗文化財)が14日、京都府亀岡市薭田野町と吉川町の旧佐伯郷一帯で営まれた。台風10号の影響で雨脚が強まる中、灯籠や神輿(みこし)を担いだ氏子らが、太鼓の音に合わせて地域を練り歩いた。

 薭田野、御霊、若宮、河阿の4社合同で執り行っている。平安時代に京都御所から灯籠の奉納を受けたことが、祭りの起源とされている。

 午後1時半、一行は薭田野神社を出発。稲作の1年を表現した人形が飾り付けられた5基の神灯籠や、人形浄瑠璃の舞台となる台灯籠が通ると、沿道の住民らが写真に収めていた。

 御霊神社では、風雨のため人形浄瑠璃の披露は急きょ取りやめたものの、灯籠と大たいまつに灯火がたかれた。燃えさかる炎の横を神輿が往復し、境内は一気に祭りの熱気に包まれた。

 夜には佐伯灯籠資料館で、地元の薭田野小の児童や佐伯灯籠保存会の技芸員による人形浄瑠璃の上演があった。