いま高校生eスポーツが熱い!

1400校参加、決勝大会見た

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「Fortnite(フォートナイト)」の競技の様子。生徒らはそれぞれスクリーンに向き合い、勝負の行方は上の大画面に映された

 この夏、オンラインゲームの腕前を競う「eスポーツ」熱が日本でますます高まっている。世界保健機関(WHO)が「ゲーム障害」を依存症の一つに認めるなどの逆風もある中、様々な競技大会が開催された。全国の高校対抗「Coca―Cola STAGE:0 eSPORTS High―School Championship 2019」(テレビ東京、電通主催)もその一つだ。決勝大会の会場に足を運んでみると、予選を勝ち上がった生徒たちの熱気があふれていた。 (共同通信=横田敦史)

 「STAGE:0」の事前予選には、全国計1475校、計約4700人が参加。決勝大会は14、15日に千葉県浦安市で開かれ、芸能人らも駆け付けるなど、ショーアップされた舞台で高校生が熱戦を繰り広げた。

 14日は、ゲーム内で100人の中から最後の1人やチームが残るまで乱戦を繰り広げる「Fortnite(フォートナイト)」で開幕。手持ちの資材で攻撃を避ける壁などをつくりつつ、銃などのアイテムを拾って相手を倒していく。好プレーには観客が盛んに歓声や拍手を送っていた。

フォートナイトで優勝した千葉県立下総高校の藤森来生さん(右)と菅沢尚大さん(左)

 予選トップ通過のチームを押さえて栄冠を手にしたのは、同県下総高(成田市)3年の2人。藤森来生さん(17)は競技の合間に「吐きそう」と吐露し、相方の菅沢尚大さん(17)も「最後まで緊張が収まらなかった」と話していたが「落ち着いていきたい」と繰り返し、崩れずに勝ちきった。

 フォートナイトのほかには、相手の「タワー」を攻める「CLASH ROYALE(クラッシュ・ロワイヤル)」や、相手陣地の攻略を競う「League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド)」の競技も行われた。

「CLASH ROYALE(クラッシュ・ロワイヤル)」で競技する高校生ら

 2日間で行われた3つのタイトルは、それぞれ世界大会も開かれる人気コンテンツだ。7月には、米国で開かれたフォートナイトの大会で16歳のカイル・ギアーズドーフさんが300万ドル(約3億1800万円)を手にして話題になるなど、ゲームは目指すべき憧れの「仕事」にもなっている。実際、今年のクラレの調査では、子どもたちが就きたい「人気職業」に初めて入ると同時に、スポーツの中ではバスケットボールを上回る結果が出た。

 一方、WHOがゲームのやりすぎで日常生活が困難になる「ゲーム障害」を、アルコールやギャンブルと並び治療が必要な依存症の一つに正式認定するなど、産業としての発展には不安材料もつきまとう。

 今回フォートナイトで優勝した2人は1日5時間を練習に充てたというが、藤森さんは「親は応援してくれています」と話し「次は世界を目指して頑張りたい」と涼しげな顔で次を見据える。優勝の賞品として、プロゲーマーらと戦う機会を与えられる2人。今後も「eスポーツドリーム」を目指して鍛錬を重ねていくという。

「STAGE:0」が開催された会場の様子