京都学やイスラム史が登場、立命館大学文学部が改革

立命館大学は2020年度から現行の7学域17専攻を8学域18専攻2クロスメジャー体制に移行する。国際化をさらに推進するとともに専攻横断型の学びをより充実させるためで、社寺や京町家など京都ならではの文化を学ぶ「京都学」、イスラムの歴史を西洋との関連で捉える「ヨーロッパ・イスラーム史専攻」などが登場する。

立命館大学によると、横断型科目群のクロスメジャーには京都学とデジタル人文学の2コースが設置される。文学部の学生は1年時に両コースを受講し、2年生で希望者から各30人が選考される。履修生は自身の専攻と並行して受講し、3、4年時に演習も受ける。

京都学は社寺や京町家についてフィールドワーク型の実習や課題解決型プロジェクトを通じて学ぶ。デジタル人文学は文学作品に登場する言葉や古地図の分析などについて最新デジタル技術を活用する。

学域で新設されるのは「言語コミュニケーション」と「国際コミュニケーション」。言語コミュニケーションは急増する在留外国人に日本語教育をする人材を養成する。国際コミュニケーションは授業の半数を英語で進め、英語の卒業論文を課す。

既存の国際文化学域では、西洋史学専攻をヨーロッパ・イスラーム史専攻と改称し、東洋史の枠内で扱われることが多いイスラムの歴史を西洋との関連に視点を置いて捉える。
これらの改革に伴い、入学定員は現在より55人増やす。

参考:【立命館大学】文学部で国際的な2学域2専攻を新設し、55名入学定員増 ~英語科教員養成・日本語教員養成を強化、イスラームを学ぶ専攻の立ち上げなど グローバル教育を推進~(PDF)

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