医療保険料 誤って還付 氷見市 後期高齢者の48件分

 氷見市は15日、後期高齢者医療保険料の返還を巡り、本来は日本年金機構に送る分を誤って被保険者の家族に送っていたと発表した。送金ミスは48件で計39万4千円だった。

 ミスがあったのは、今年6月までに死亡した年金天引き納入の被保険者が対象。市は年金機構への返戻金を、誤って個人の還付金として被保険者の家族に送金した。

 市によると、送金処理作業は8日までに複数の職員が行っていた。14日夕方、担当者が処理後のデータを確認したところ、送付先の誤りが見つかったが、処理が完了していたため15日に該当者に送金されてしまった。送金先を年金機構と個人に分ける際に確認を怠ったのが原因という。

 市民課は15日、該当者宅を訪問して謝罪し、市に返金するよう求めた。市は「還付額を確認するチェック表を設けるなどして再発防止に努めたい」と話した。

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