お盆明け憂鬱なあなたへ 「夏」は仕事を辞める人が増えているってデータをご存知ですか?

辞表

お盆休みといえば、サラリーマンにとってオアシスみたいなものでしょう。久々の長期休暇ということで、思う存分に羽を伸ばしたという人も多いはず。とはいえ、休みも終わりが近づいてくると「会社に行きたくねぇな~」と憂鬱になるのでしょうが、実際に夏場は離職率が高くなるんだそうです。

次のグラフ1は「夏」に離職を考えたことがあるかどうかの調査になります。

全国20~50代の3760名を対象にアンケートを収集した結果ですが、「夏季休暇」を理由に退職した(考えた)ことがある人は79.9%、「ボーナス」を理由に退職した(考えた)ことがある人は68.2%と、サラリーマンにとっての「夏」の一大イベントをきっかけに退職した(考えた)人は結構いるようです。

ポジティブな状況から一転してネガティブな状況になるというギャップは、やはりツライものがあるんでしょうね。

次にグラフ2は離職率にまつわるリサーチ結果。全国20~50代の男女で「会社員/公務員/契約社員・派遣社員」のいずれかに当てはまる800人のアンケートから判明したデータです。

職場に満足感を感じている人は全体の41%、今の職場で働き続けたいという人は46.9%。この数値が多いか少ないかは判断に迷いそうですが、いまの職場や仕事をポジティブに捉えている人って50%以下なんですね。そりゃ、夏休みの終わりを迎えたときに辞めたろか、と考える人が出てくるのも理解できるというものです。

例年、「夏季休暇って何かね?」という状況が当たり前の筆者は、お盆あたりに楽しそうにバカンスを過ごしている(多分)サラリーマンであろう人たちの姿を見かけると、うらやましいやら妬ましいやらで複雑な気分になっていました。でも、その心の裏側で暗い葛藤が渦巻いているんだなと考えると、寛大な心で見られそうな気がしてきます。(文◎百園雷太)

© TABLO