ダイソー100円均一クランクベイト! DAISOルアーを本気で専門誌編集者がインプレでGO!

フックは交換推奨。もしそのまま使う場合は、フックの返し(バーブ)を潰して貫通力を上げ、懐まできっちり魚に掛かるようにしましょう。多少弱いフックを使うときの裏技です。大丈夫、バレませんよ!

真面目にインプレしてるので忖度なしで批評をしていたら、フローティングミノー、バイブレーション、ポッパー、スピナーベイトはかなり辛口に。さすがに中の人からそろそろ抗議がくるレベルかなと思っていたら、シンキングミノーはかなりいけている事が発覚。そんなこんなで、ようやくお店で見つけたクランクベイトをインプレしてきましたよ。こいつはいかに!?

すいません、クランクベイトは無理ゲーでした。ただ、いいところもある。

いきなりですが、まず! 購入者層は恐らくキッズやビギナーがメインターゲット。このクランクベイト、恐らく吊るし(何もいじらない状態)では、使えません!(あたりは10個買ったら1個くらいはあるかもね!) 箱から出してすぐに使いたいビギナー層には辛いのではないでしょうか。とにかくバランスが悪い。右に傾きながら泳いだり、左に傾きながら泳いだりと真っ直ぐ泳ぎません。

フォルムは悪くないと思います。そそられはしませんが。

つまり、真っ直ぐに泳がせるためのトゥルーチューンが必須ルアーです。トゥルーチューンはラインアイをペンチなどでひん曲げて泳ぎを調整するチューニングです。右に傾くなら左にアイを曲げ、左に傾くなら右に曲げという単純なチューニングではありますが、まぁまぁ、シビアです。

随分、アイを右に傾けましたが、なんとなく真っ直ぐ泳ぐように...。かなり安定しない子ちゃんです。浮力とウエイトのバランスがちぐはぐなのだと思うのと、製造精度だとは思うのですが。あ、100円だということ忘れてた....。

キャストフィールですが、重心移動機構はありませんので、固定重心(ただしウエイトの固定は甘い)のクランクベイトとなり、飛距離はイマイチ伸びません。ラトルは入っていません。

潜行深度は1.5〜3.0mとあります。幅広いな.....。つか、3.0mとか相当飛距離飛ばさないと潜らないかと。せいぜい1.5m前後が使用レンジです。

アクションは中途半端なウォブル系で、細かくもないしナチュラルでもないので、なんとも言えない微妙さがあります。

他のダイソールアーシリーズは真っ直ぐ泳げばなんとかなるかも的な期待感はうっすらありましたが、いまのところインプレッションしたなかで、最も魚を釣り上げるのに苦労するだろうなと思えるのが残念ながらこの子です。THE 酷評ですいません....。

で、いいところ。浮力が高く、キックバック能力が高い。完璧チューニングで化ける可能性!

ただ、このクランクベイト。キックバックアクションが、割にしっかりしています。クランクベイトはただ巻きがメインのルアー。ですが石にあたったりしたときにリーリングを辞めてポーズさせ、そのときのルアーの挙動などで魚を誘って行くテクニックがあります。

フックは交換推奨。もしそのまま使う場合は、フックの返し(バーブ)を潰して貫通力を上げ、懐まできっちり魚に掛かるようにしましょう。多少弱いフックを使うときの裏技です。大丈夫、バレませんよ!

このダイソーのクランクベイトはポーズしたときに進行方向とは逆側にキックバックする特性がありますので、ここは光るポイント。しかも浮力も比較的高いので、生きる可能性があります。雑に障害物にコンタクトさせて、その浮力とキックバックアクションで誘うというのは使えそう。ただ、キックバックアクションに関しては、効くの?という懐疑的な意見も散見されますが....。

進行方向とは逆に小気味よくキックバックします。これは、唯一といっていいこの子の良いところ。あ、あと安いことか。

とはいえ、もし、「ダイソールアーで釣りをやってみた!全部で釣れるまで帰れません!」とか企画をやったとしたら、こいつで釣るのが一番の難関になる気がするので、とにかくまともに泳ぐようにチューニングして、このキックバックアクションでなんとかします(笑)

そんなこんなでクランクベイトのインプレは終了。まぁ、やっぱり、専門メーカーが手塩にかけて生み出した、謹製ルアーを愛用してください。そのほうが手っ取り早く釣果はついてくると思いますよ!

次回はスプーン! 困ったことに、、スプーン、、、イケてるんですよね....。

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