モンスターバスを仕留めろ!夏のボトムを奇襲する「ディープトレーサー」使用テク!

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ビッグベイトなど、本来は浅場が主戦場のルアーを深場まで導く「ディープトレーサー」。どちらかといえば低水温期のメソッドという印象が強いが……考案者である「津風呂湖の怪人」こと玉置証さんに夏のボトムに潜むモンスターへ奇襲をかけてもらった。

『ディープトレーサー』とは一体!?

ディープトレーサーとは、二股に分かれたワイヤーの先にルアーと重めのウエイトが固定されているワイヤーリグ。このようなリグを使うことになったきっかけは、クランクベイトのキャロライナリグでディープまで沈めて使っていたのだが、根がかるとシンカーを残してしまうことが多くなるので、ウェイトが回収できるように試行錯誤して、完成したのがディープトレーサーだ。

これによりビッグベイトなどの深場で使いにくかったルアーを容易に使うことが出来るようになった。

今まではウエイトを貼ってルアーをディープまで落とす方法が採用されていたが、しかしディープトレーサーの誕生によりそれらの問題が解消された!今では1/8〜2オンスまで11種類のウエイトがある。

ディープトレーサーといえばこの方!!

玉置証(たまき・あかし)さん

1981年、奈良県生まれ。A筋がいいと聞けばB筋に行き、釣れているといわれるルアーは使わない。得意な釣りはセオリー返し……という真性の天邪鬼。通い始めて10年ほど。1日に3本で11キロ以上釣ったこともある、津風呂の怪人

ディープトレーサー“夏”の使い方とは?

では実際の使い方について、考案者の玉置さんに伺ってみよう!!特に今回は夏の使い方について

玉置さん「主に、中堅サイズからそれなりに大きいクラッシュ9サイズまでのビッグベイトを使うことが多いです

ディープトレーサー(1オンス)+クラッシュ9(DRT)

夏のディープトレーサーは、単純に深いところまで沈めて巻くのもいいんですが、朝などはバスのレンジが浅かったり、シェード周りに浮いてたりするので、ボートから岸に向かって斜めに刻んでいったり、岸と平行に投げてゆっくり落として巻いてくる…というのがメインになってきますね。日中の人間的にも暑いときは、バスの気配がまったくなくなるというのが真夏は多いので、そうなったら落としていきます」。

重さによって動きも変わると思うのですが、基本的な扱い方は?

玉置さん「ウエイトはルアーサイズによってバラバラですが、重めの方が沈みながらリップで動いてくれます。バンクの傾斜に沿って沈ませながら糸フケを巻き取るような引き方ですね。ラインをたるませて巻くというか。ちょっと浮き上がったかな?と思ったらその場でたるませてボトムを確認する。そして、ワンジャーク入れながらまた巻き出したりとか。ディープのバスって以外にボーっとしてるヤツもおるんで、なにかに気づいたらすっ飛んでくることがあります」。

なるほど、ハマれば強烈そうですね。では、おすすめのルアーはなんですか?

玉置さん「根がかりを考慮して、基本はリップ付きのジョイントビッグベイトを使います。ビッグベイトは単純にチェイスが多いので、ディープだったら口を使う可能性が高いんじゃないかという発想から始まっているんです」。

いわゆるS字系は向いてないんですかね?

玉置さん「S字系でも根がかり回避はできるんですが、リップがないとどうしても枝とかに直接フックがかかってしまうことがありますね。他には、手のひらサイズの表層を引き波を立てながらロールする、バズジェット(デプス)のようなルアーも向いてますね

バズジェット(デプス)

軽く水面で動くということは水押しは強いのに軽い抵抗でロールするように設計されているので、斜めに刻んで落としていくときなんかはラインの軽い抵抗でもしっかり誘いながら降りていってくれるイメージがあります」

では基本的な4つの使い方と使うべき場所を解説してもらおう!!

ディープトレーサー基本的な使い方4選

①バンクを斜めに刻みながら落とす

ボートで沖側を流しながら、岸に向かって斜めにキャストし続ける。夏だと朝方はバスのレンジが浅く、日中は深くなりがちなので、状況を把握するためにシャローからディープまで傾斜に沿うようにルアーを落としていく。岬の深い側などが夏場は特に狙いめ

②ディープレンジのズル引き

例えば、6メートル潜るディープクランクではトップが6メートルのオダや倒木に対して、トップにちょこんとしか当てられない。しかし、ディープトレーサーなら6メートルでも8メートルでもOK。沈みモノを見つけたらその向こうに投げてゴリゴリとタイトに当てながら引くことも自由自在だ

③ドラッギング

ボートは岸際を流し、深い側へキャストして、着底したらボトムをアップヒルに引く。ディープからシャローへバスがエサを食い上げているような状況だとダウンヒルよりもアップヒルの方が反応がいい場合もある。こちらも試してみよう。

④アップヒル

ボートは岸際を流し、深い側へキャストして、着底したらボトムをアップヒルに引く。ディープからシャローへバスがエサを食い上げているような状況だとダウンヒルよりもアップヒルの方が反応がいい場合もある。こちらも試してみよう。

ディープトレーサーを夏に潜航させるべき3つの場所

①岬

真夏の風が吹いたときなど、岬に投げて、深い側へと落とし込んでいく。できるだけボトム付近をタイトに引っ張る。最初から深い側に投げてアップヒルで引いてくるのも有効。

②オーバーハングのシェード

真夏の日中の暑いとき。オーバーハングのシェードにルアーを落としていく。リグの形状的にオーバーハングに引っかかりやすいので、ボートを岸際につけてアップヒルに引くのもアリ。

③倒木などの沈みモノ

うっすら見える水中の倒木などに対してビッグベイトをタイトに這わせていけるのはディープトレーサーならでは。ディープフラットのオダなどもズル引きで攻略できる。

取材の時期はバスはスクール傾向にあり、稚鮎やワカサギを喰い上げているため浮いている状況。
正直ハマる状況ではないと玉置さん自身も話しながらも、持ち前の反骨精神から2尾のビッグバスを釣り上げた!!

連日30度を超え、酷暑となった8月現在。人もバスもうだるような日中の暑い時間帯にディープエリアからとてつもないクオリティフィッシュを導いてくれるかもしれない、
“未知なる魔力”を秘めたリグが「ディープトレーサー」なのだ。

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