【MLB】最長ブランクの65打席本塁打なしも…上向く大谷翔平、直近6戦中5戦マルチ&打率.429

「3番・DH」で先発出場したエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

16日のホワイトソックス戦でも2安打を放ち、第5打席では大飛球も

■エンゼルス 8-7 Wソックス(日本時間16日・アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手は15日(日本時間16日)、本拠地エンゼルスタジアムでのホワイトソックス戦に「3番・DH」で7試合連続でスタメン出場し、3試合連続、今季29度目のマルチ安打を放った。初回の第1打席で弾丸ライナーで左中間を破る二塁打を放つと、第2打席にも右前安打を放ち、早々にマルチ安打。3打席目から5打席目までは凡退し、この日は5打数2安打だった。

 大谷は初回、1死一塁での第1打席で左中間を破る二塁打を放った。ホワイトソックス先発のロペスの真っ直ぐを捉えると、打球は速度109マイル(約175.4キロ)の痛烈な打球となり、連続試合安打を6試合に伸ばした。さらに3回の第2打席では1ボールからの2球目、ロペスのチェンジアップを捉えて右前へ。2打席目も安打を放って3試合連続、今季29度目のマルチ安打とした。

 5回無死一、二塁での第3打席では内角のスライダーにバットが空を切り空振り三振。第4打席は左腕オーシックの前に二ゴロ失策に終わった。8回の第5打席では右翼へ大きな飛球を放ち、スタンドがどよめいたものの、スタンドには届かず、右飛に終わった。

 この日は5打数2安打で打率.296に上昇。その一方で本塁打は7月27日(同28日)のオリオールズ戦で放って以降出ておらず、この日の第5打席で65打席連続本塁打なしに。昨年5月18日のレイズ戦から7月7日のドジャース戦までの61打席を上回り、自己最長ブランクとなった。

 それでも、ここ最近の状態は目を見張るものがある。この日の2安打で6試合連続安打となり、この6試合のうち5試合がマルチ安打。28打数12安打で打率.429とハイアベレージを残している。8月の月間打率も.319となっている。

 前日のパイレーツ戦後には「打つべきボールを打てているのは、いいんじゃないかなと」と語っており、状態の良さを感じさせていた。第5打席ではやや詰まりスタンドには届かなかったものの、右翼にいい角度で舞い上がる大飛球を放っていた。歓喜の瞬間はいつになるか。今季16回目の「ビッグフライ」を、ファンも待ち望んでいる。(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2