【高校野球】中京学院大中京が東海大相模を撃破 明石商、八戸学院光星は劇的勝利…16日の甲子園

大会10日目の試合結果

作新学院・林は8回2死までノーノー、明石商はサヨナラスクイズ、海星は劇的バックホームも敗戦

 第101回全国高校野球選手権大会第10日は、甲子園球場で3回戦4試合が行われ、作新学院(栃木)、中京学院大中京(岐阜)、明石商(兵庫)、八戸学院光星(青森)が準々決勝進出に進出した。

○岡山学芸館(岡山) 0-18 作新学院(栃木)

 作新学院が岡山学芸館に18-0で完勝。大記録まであと一歩という試合となった。作新学院は猛打が爆発し、初回から6回まで毎回得点。8回には8点を追加して18点のリードとすると、エース林が8回2死まで無安打無得点投球。快挙まであと5人となったところで、直球が高めに浮いてヒットを許したが、優勝した2016年以来3年ぶりの8強進出を決めた。岡山学芸館は、2回戦で打球が直撃して顔面を骨折した丹羽が「5番・投手」で先発。3回を力投し、9回にはヒットを放ったが、甲子園初勝利に続く2勝目はならなかった。

○東海大相模(神奈川) 4-9 中京学院大中京(岐阜)

 中京学院大中京が優勝候補・東海大相模を9-4で撃破した。2点を追う7回、無死から3連打で1点を返すと、1死一、三塁から今度は4連打で逆転。打者一巡して二村の2点適時二塁打でこの回一挙7点とした。エース不後は、2回に右肩に死球を受けながらも6回途中2失点。一塁の守備に就いたが、逆転した7回に再登板してピンチを切り抜けた。中京商時代の1975年以来、44年ぶりの8強進出となった。東海大相模は、神奈川大会から9試合目で初めてリードを許し、6回には一時逆転したが、5投手継投も猛攻を止められず。優勝した2015年以来4年ぶりの8強は逃した。

○明石商(兵庫) 3-2 宇部鴻城(山口)

 選抜4強の明石商が延長戦の末、宇部鴻城に3-2で競り勝った。1点を追う8回、犠打、三盗、ヒットエンドランと足を使って同点に追いつくと、迎えた延長10回。無死一塁からの犠打で二塁アウトの判定が覆り、無死一、二塁となる。犠打と敬遠で1死満塁となり、最後は8番・河野のサヨナラスクイズで初の夏2勝を決めた。宇部鴻城は、初回に3番・酒井の2ランで奪った2点を8回1死まで守ったが、延長で力尽きて初の8強入りを逃した。

○八戸学院光星(青森) 7-6 海星(長崎)

 八戸学院光星が海星との激闘を制し、7-6でサヨナラ勝ちした。2点を追う3回、先頭・太山のソロで1点を返すと、原、大江の連続タイムリーで勝ち越し。6回に同点を許したが、9回1死満塁から下山がサヨナラ打を放ち、5年ぶりの8強進出を決めた。海星は5番・坂本の2ランなどで3点を先制。6回に3点差を追いつき、8回にはセンターから本塁への好返球で同点を阻止する粘りを見せたが、1976年以来43年ぶりの準々決勝進出はならなかった。(Full-Count編集部)

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