【MLB】ダルの勝ち消えた満塁弾 被弾投手の“自己擁護”にファン辛辣「なぜ笑ってる?」

サヨナラ満塁本塁打を打たれたカブスのデレク・ホランド(手前)【写真:Getty Images】

4点リードの9回に壮絶な逆転サヨナラ負け、被弾のホランドは「彼を称賛せざるを得ない」

■フィリーズ 7-5 カブス(日本時間16日・フィラデルフィア)

 カブスのダルビッシュ有投手は15日(日本時間16日)、敵地フィリーズ戦に先発し、7回無失点と好投した。強打のフィリーズ打線を相手に7回まで毎回の10奪三振。5勝目の権利を持って降板したが、9回に救援陣が崩れ、最後はホランドがハーパーにサヨナラ満塁弾を浴びて壮絶なサヨナラ負け。ダルビッシュの白星も消滅した。地元紙記者がツイッターで試合後のホランドのコメントを紹介すると、ファンの厳しい声で溢れた。

 4点リードの9回、ウィックが1点、ストロップが1点を失うと、1死満塁のピンチでホランドに交代。ここでハーパーを2球で追い込んだが、6球目の内角高め153キロ直球を2階席に叩き込まれた。

 地元紙「シカゴ・トリビューン」のマーク・ゴンザレス記者はツイッターでホランドのコメントを紹介。「あれは素晴らしい球だった。彼を称賛せざるを得ないね。彼は(あの球を捉える)準備が整っていたように見えたよ。僕は投げるべき球を投げることができた。彼がもしスイングしなかったら、ストライクでさえなかったよ」とのコメントに、ファンの激怒の声が多く書き込まれた。

「こいつを戦力外にできないもんかね?」
「あれはど真ん中だったよ。ストライクだね。このブルペンは使い物にならない」
「彼を戦力外にしてくれ。代わりに誰を獲得しようか?」

レンジャーズ時代に同僚だったダルビッシュとホランド

 米スポーツメディア「ESPN」のジェシー・ロジャース記者もホランドのインタビュー映像をツイッターで公開。ここにも同様にファンの怒りの声が多く寄せられた。

「どにかく彼を戦力外にしないと。彼はこの球団を助けるようなことはしてないんだからね」
「彼は笑ってやがるな。マジかよ」
「なぜ彼は笑っているんだ?」
「デレック・ホランドがロッカーを片付けて戦力外になるところを見てごらんよ」
「3Aにいるべき選手を見たとは思われないよ」

 ホランドは7月26日にジャイアンツからトレードで加入していた。レンジャーズ時代には、2011年から3年連続2桁勝利を挙げるなど活躍。ダルビッシュとは5年間ともにプレーした。今季は40試合、75回2/3で2勝4敗、防御率5.59の成績となっている。ダルビッシュ自身は試合後、地元メディアに「僕たちは負けてしまった。負けたときは、いつもがっかりするもの。しかし、そうなってしまうときもある。これは野球なのだから」と淡々と話していたが、ファンは信じられない大逆転負けに不満を隠せない様子だった。(Full-Count編集部)

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