福島・川内村の児童6人 復興の歴史 長崎に学ぶ

連詩を発表する川内村の児童たち=長崎市役所

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故後、一時は全村民が避難していた福島県川内村の児童6人らが15日から18日まで長崎県を訪れ、長崎原爆や雲仙・普賢岳噴火災害からの復興の歴史などを学んでいる。
 同村が2013年から長崎大と協力して取り組んでいる「復興子ども教室」の一環。児童たちは15日、長崎大で、次世代エネルギーとして研究されている「色素増感太陽電池」を川内村産ハスカップの色素を用いて作る実験に挑戦。16日は長崎原爆資料館や平和公園などを見学した。
 同日は市役所を訪れ、田上富久市長にあいさつ。自分たちで考えた連詩を読み上げながら川内村の復興の現状を紹介した。村立川内小6年の西山大輔君(12)は「川内村の作物からエネルギーができることがすごいと思った。長崎の復興について自分の目と耳で感じ、福島に持ち帰りたい」と話した。
 17、18日は島原半島を訪問。旧大野木場小や雲仙岳災害記念館などを見学するほか、噴火災害の被災者や地元高校生と交流する。

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