生徒、保護者ら1000人の応援団 「V-ROAD」にのせて

勝利を信じて声援を送る海星の応援団=甲子園

 強豪の八戸学院光星(青森)を最後まで苦しめた海星。サヨナラ負けが決まった瞬間、生徒や保護者、OB、関西大阪県人会のメンバーら約千人で埋まったアルプス席は落胆を隠せなかったが、すぐに気を取り直して「よくやった」「ナイスゲーム」と大きな拍手で健闘をたたえた。
 この日は、サッカーJ2V・ファーレン長崎の応援歌「V-ROAD」の“効果”が絶大だった。今大会から奇数イニングでのチャンス時に使用している。この日も、初回に2死二塁で髙谷艦太の先制打、坂本芽玖理の2ランが飛び出して3点を先行。験をかついで六回も演奏すると、3点差を一気に追いつき、熱気は最高潮に達した。
 応援の中心を担ったのは控えの野球部員ら。四回から登板して好投した江越永輝と西有家中時代からチームメートの荒木暖は「メンバーから外れたのは悔しかったけれど、江越はすごかった。こんないい試合をして、みんなを誇りに思う」と真っ赤な目で話した。

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