海星でスタメン唯一の2年生、遊撃浦田が再三にわたる好守備で存在感を示した。2本の内野安打は許したが、それも普通なら外野に抜けておかしくないボールをストップ。計7度の打球処理をほぼ完璧にして「少しでも投手を楽にしたかった」と汗を拭った。
3-1の二回に三遊間の難しい当たりを冷静に併殺に仕留めると、逆転された後の五回は無死一塁から、投手江越がグラブで触った中堅方向の打球に反応して再び併殺に。6-6に追いついた六回も安打性の深い球を素早く一塁に転送してピンチの芽を摘んだ。
八回は目の前でイレギュラーした打球が外野へ抜けたが、中堅松尾悠の鮮やかなバックホームで勝ち越し点を許さなかった。「普段から頼れる先輩だけれど、言葉にできないくらい感動した。これからは自分が先頭に立って、またここに戻ってくる」と夢舞台だった甲子園を明確な目標に変えていた。
