【高校野球】星稜・奥川、165球から連投あるか? 履正社・井上2戦連発に期待 準々決勝のみどころ

大会12日目、準々決勝4試合の見どころを紹介

明石商と八戸学院光星は2年連続の対戦、中京学院大中京は初の4強目指す

 第101回全国高校野球選手権大会は、大会第12日となる18日に甲子園球場で準々決勝4試合が行われる。接戦を勝ち上がってきた明石商(兵庫)は強打の八戸学院光星(青森)と2年連続で対戦。2試合連続逆転勝利の中京学院大中京(岐阜)は初の4強入りをかけて作新学院(栃木)に挑む。3回戦で智弁和歌山(和歌山)を延長14回タイブレークで破った星稜(石川)は仙台育英(宮城)と対戦。打撃好調の履正社(大阪)は、4年ぶりに8強入りした関東一(東東京)と激突する。

○明石商(兵庫) - 八戸学院光星(青森)第1試合・8時00分

 選抜4強の明石商は2試合連続で1点差勝利。花咲徳栄(埼玉)、宇部鴻城(山口)と実力校に競り勝ってきた。花咲徳栄戦に完投した2年生エースの中森は宇部鴻城戦に登板せず。休養十分なのは強みだ。八戸学院光星は3試合で43安打26得点と、打線が活発。下山は誉(愛知)との開幕戦で大会1号、海星(長崎)との3回戦ではサヨナラ安打と乗っている。両校は昨年の初戦で対戦し、八戸学院光星が勝っている。

○中京学院大中京(岐阜) - 作新学院(栃木)第2試合・10時30分

 中京学院大中京は、中京商時代の1975年以来44年ぶりの8強入りを果たした。優勝候補の東海大相模(神奈川)を破った3回戦では7回に一挙7点を奪って逆転。北照(南北海道)との初戦も一挙4点を奪って逆転と、集中打で勝ち上がってきた。作新学院は3回戦で岡山学芸館(岡山)に18-0で圧勝。エース林が8回2死まで無安打投球を演じるなど、投打がかみ合っている。

○星稜(石川) - 仙台育英(宮城)第3試合・13時00分

 星稜は智弁和歌山(和歌山)との3回戦で延長14回タイブレークの末にサヨナラ勝ち。プロ注目の右腕奥川は165球を投げ23三振を奪って完投した。連戦となるだけにマウンドに上がるかが、1つの焦点。3試合で11得点の打線が奮起するか。仙台育英は飯山(長野)との1回戦で20得点するなど3試合で計48安打32得点。打線に切れ目がない。投手は4投手の継投で勝ち上がってきた。1年生左腕・笹倉は打力もあり、チームのキーマン。

○履正社(大阪) - 関東一(東東京)第4試合・15時30分

 選抜2度準優勝の実力校が、夏の大会初の8強入りを果たした。3試合で43安打27得点の強力打線を引っ張るのがプロ注目のスラッガー、井上。3試合で打率.462(13打数6安打)2本塁打、7打点をマークしている。関東一は3回戦で鶴岡東(山形)に延長11回サヨナラ勝ち。1回戦の日本文理(新潟)、2回戦の熊本工(熊本)戦も競り勝って勝利を手にしてきた。3番・渋谷が3回戦で5安打を放つなど中軸に当たりが出てきたのは好材料だ。(Full-Count編集部)

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