明らかに球威が落ちていたが、石田は意地で投げ続けた。
六回。初回に最速151キロ出ていた球速は140キロにまで下がっていた。脚もつりかけていたが、左腕は無死一塁で会沢を併殺に仕留め、メヒアには8球中7球もチェンジアップを投げ込んで空振り三振を奪った。
6回無失点。7月20日の先発復帰後3連勝を飾った。5連敗中は全て先発投手が6回を持たずに降板しており、「先発が1イニングでも長く投げる」ことがチームのテーマだった。だから左腕は「大胆に、テンポ良く攻めた」とうなずいた。
先発が無失点に抑えて勝利したのは9試合ぶりだ。「全ての投球を全力で投げることができた。味方のミスを自分がカバーして切り抜けられた」。今季石田が先発した5試合は負けなし。サウスポーの“不敗神話”は続く。