ハースのチーム代表、2020年のF1開催数増加については楽観視するもエンジンの基数制限には懸念

 ハースF1チーム代表のギュンター・シュタイナーは、F1カレンダーが2020年シーズンから22戦に拡大されることに懸念はないと語っている。

 人気の高いメキシコGPの契約が延長され、2020年シーズンもスケジュールに残留することが発表されたため、来年は22戦が開催される見通しとなった。

 いくつかのチーム代表は、すでに過密な旅程にさらにレースが追加されることや、追加業務によるチームスタッフへの影響に関して懸念を示している。

 だがシュタイナーはそれらのことに関しては問題視しておらず、シーズンが延長されても問題なく進行していくと予想している。

「特に大きな利点はないものの、少なくとも悪い点はないと思っている。長い間、財政面での問題はなかった。それは我々の努力によるものだ。私はこのことに関しては問題視していない」とシュタイナーはコメントしている。

 ひとつシュタイナーが明確にしておきたいのは、現在のエンジン割り当てがどうなるのかということだ。2019年シーズンの21戦をカバーするために、チームは3基のパワーユニットを各ドライバーに割り当てることが許されている。

 しかし、シーズンが長くなることで、来年のエンジンの割り当て数が増えるのかどうかは明確にされていない。シュタイナーは、エンジン数の増加はハースのような小規模チームにとってコスト面の負担が大きいと考えている。

「我々はこの問題を明らかにしなければならないし、エンジンは3基のままで続けていく必要がある。もし4基目のエンジンを導入することになれば、我々にとって採算が合わなくなる」とシュタイナーは主張した。

「もし確実に3基のエンジンで乗り切れるというのであれば、私は問題ないと思う」とシュタイナーは付け加えた。

 またシュタイナーは、メルセデス、フェラーリ、レッドブルのような大規模チームが、追加のエンジンにさらに資金を費やして優位に立つような状況を望んでいない。

「最終的にチャンピオンシップで何位になるかということにもかかっている」とシュタイナーは指摘した。

「大規模チームはより多くのものを得る。だから、彼らにとってはいっそう有益なのだ。結局のところ、彼らはさらなる資金を投入するのだろう」

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