Rソックスのエース左腕・セール 左肘炎症で故障者リスト入り

日本時間8月18日、レッドソックスはエース左腕のクリス・セールを左肘炎症により10日間の故障者リストに登録したことを発表した。これに伴い、AAA級ポータケットから救援右腕のライアン・ブレイシア(元広島)がメジャー再昇格を果たしている。

今季のセールは、ここまで25試合に先発して6勝11敗、防御率4.40と自己最悪のシーズンを過ごしている。4月末の時点で6.30だった防御率は、5月(防御率2.82)と6月(防御率2.73)の復調により一時3点台まで改善されたが、7月は防御率5.86、8月は防御率5.40と再び失速。14度の2ケタ奪三振を記録するなど、支配的なピッチングを見せる登板もあるが、波の激しい不安定なパフォーマンスが続いていた。

レッドソックスのデーブ・ドンブロウスキー野球部門社長は「(セールの今後の予定について)本当に答えることができないんだ」とコメント。現時点では戦列復帰に向けてのタイムテーブルが何も決まっていないことを明らかにした。さらに「いろいろ調べてみないといけない。すでにドクターがMRI検査を行っているけど、別のドクターにも検査をしてもらう予定だ。数日以内にさらなる情報を得て、今後について決めることになるだろう」と語り、今季セールが再び登板する可能性については「私にはわからないよ」と言葉を濁した。

セール本人によると、12個の三振を奪い、史上最速での通算2000奪三振を達成した日本時間8月14日のインディアンス戦の時点では、左肘に何の異常も感じていなかったという。しかし、ドンブロウスキーは、MRI検査の結果を見る限り、その試合での投球が左肘炎症に関係している可能性が高いことを明らかにした。

昨季のワールドシリーズ王者ながら、今季はワイルドカード圏内から6ゲーム以上離される苦しい戦いが続いているレッドソックス。現在、デービッド・プライスも左手首の故障で戦列を離れており、セールの離脱が長期化するようであれば、ワールドシリーズ連覇どころかポストシーズン進出すら絶望的な状況に追い込まれることになりそうだ。

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